「私」は、ただ「反応」しているだけ。

アラフォー独身女子(彼女はいます)。「人生これでいいのか?」と思いながらも、「毎日楽しく暮らす」のが1番の望み。

「宝塚」によって向上心が芽生える。

 

 

思いのほか「宝塚」が生活に馴染んでいる。

 

とりあえずお試しのつもりで入ったスカステは、観たい番組がひと月30くらいあるので、どうしたって1日1回は観る計算になるけれど、スカステ専用のスケジュール帳に気になる番組を書き込んで、それを週に1度まとめて録画予約して、そこから保存したいものをブルーレイに落として、という作業のルーティンが決まってしまえば、なんだか日常に溶け込んで自然な流れ。

 

そして最近、毎日放送される「タカラヅカニュース」は、やはり毎日観た方がいいという結論になり、それも録画するようになった。

 


「ヅカファン」というものを他人事として遠くから眺めていた時には、スカステに入るなんて相当の人だと思っていたけれど、こんなにも穏やかに生活の一部になるとは、と不思議な感じがしている。

 


ライブビューは、昨年11月に、こんな機会もそうないだろうからと、月組『エリザベート』に行ってみたのが最初で、12月には宙組、1月には『アンナ・カレーニナ』を観に行った。
2月には宙組博多座公演、3月には星組の予定なので、ライブビューはなんだかんだで月1回観に行く感じ。

 


激しく宝塚を愛する人も沢山いるのだろうけれど、私はとっても穏やかに楽しんでいて、「ハレ」のイメージが強い宝塚だけれど、宝塚が「ケ」に馴染んでいて不思議だなぁと思ったりしている。


水中で暮らすなんて不可能と思っていたのに、水中に入ってみたら呼吸ができて普通に暮らしてますみたいな、なんかそんな感じ。

 


スカステを見はじめて、わりとすぐに感じたことが、毎日宝塚を観ることは私にとって良い影響を与えそうだということだった。


私は年に1回くらいピアノの発表会に出るのだけれど、これまで本番が近くなると、なぜかお花様(花總まり)のディナーショー(実際は和央ようかのだけど)やショーが観たくなって、それを観ると、本番が怖いという気持ちが、舞台が楽しみという気持ちに変わるので、ここ数年は本番近くになるとお花様に頼るというのが定番になっていた。

 

それが、似たようなものを毎日観るのが普通になって、常日頃からピアノへのテンションを上げてくれるし、ピアノ伴奏の練習相手として歌うときなんかも、これまでよりも気合が入って楽しい。
(そして、良いのか悪いのかはわからないけど、技術が伴わなくても真摯に心を込めて歌おうという姿勢で臨める・・・。失礼を承知で言わせていただくと、クラシックのプロの演奏は、テンションを存分に上げてくれるけれど、あまりにも別世界レベルのテクニックなので、圧倒されすぎてしまって、単純に自分もやりたいとは無邪気に思えなかったりする。しかし、その一方で、宝塚ばかりを鑑賞していると、無性にテクニックのあるミュージカルやクラシック音楽を鑑賞したくなるのもまた事実だったりもする・・・。)

 


そして、ファッションなども頑張りたいと自然に思えてくるようになった。
これまでは、髪はその日のその日の調子で適当だったけれど、癖くらいはちゃんととってブロウして、というのをするようになった(これまでしていなかったことが問題なのだが)。

服装も、華やかなものを選びたいと思うようになった。


服装はもちろんのこと、髪の印象はとても大事だよということは、もちろん知っていて、何度も知識として触れる機会はあったけれど、なかなか実行に移すというところまで至らなかった。

 

 腹の底からわかるということは、それを実行に移すということだと思うと、さくらももこが書いていた。

 

上野千鶴子は、言ってることじゃなくて、やってることで判断すると言っていた。

 

 

行動するようになってきた私は、ようやく本当の意味でわかってきたのだろう。

 

 

タカラジェンヌは、基本的にとても不自然で、その美しさが努力の基に成り立っているのがよくわかる。

 

一般的には、どんなに美しくあるように計算され力を注がれていたとしても、自然な雰囲気をまとっているというか、そういう風に見えるようにはある程度なっているというか。

 

タカラジェンヌが、お互いの良いところを褒め合うときに、外見のことにもすごく触れることに、はじめは驚いた。

 

目が大きいとか、鼻の形が良いとか、はっきり言う。
自分でも、ここのパーツが気に入っているとかちゃんと答える。

 

自分は顔が派手だから化粧は薄めにとか、目が小さいから大きく描くようにするとか、

しっかり自分という素材を自覚して、そこを活かしたり補ったり工夫をする。

 

外見についてアレコレ言うことを躊躇しない。

良いとか悪いとかじゃなくて、素材として受け入れて、努力する。


私にとっては、これまであまり触れたことのない感じだった。


できれば他人から綺麗と思われたいという欲はあっても、どこか努力しきれない気持ちがあったけれど、自然とやりたくなって、とりあえず毎日髪も気を遣い(あくまで自分比だけど)、服装も華やかなものを選ぶようになった。

 

ずっと見ないまま溜まっていっていた自分の演奏動画も見てみた。

主観と客観はやはり違っていて、しみじみ見て良かったと思う。

改善したいところも明確になったし、自信がついた部分もある。

 

 

『ホンマでっか!TV』で植木先生が、ミラーニューロンというものがあり、「好きな人からしか学べない」というようなことを言っていた。
(その一方で、嫌いな人でも一緒にいると似てきてしまうという恐ろしいことも言っていたけど・・・)


植木先生のおっしゃっていたことは、本当だなと実感している。

 


今のところ、金銭面以外では(十二分に元はとっていると日々思っているけど)、楽しいし、向上心も芽生えるし、何よりときめきがあるし、良いことづくめの宝塚。


できれば、長いお付き合いになればいいなと期待しております。

 

 

 

美弥るりか様、退団なさるのですね・・・。

 

 

仕事終わりにポツポツとブログを書いていたときに、美弥るりか様の退団を知ってしまった。

もう続きを書けるテンションじゃないよね・・・。

 

『BADDY』がきっかけで美弥るりを知り、『エリザベート』で美弥るり演じるフランツを見てはじめてフランツに同情心が生まれ、美弥るり特集全6回を観るためにスカステに入会し。

美弥るりがいなかったら、今こんなに宝塚漬けの毎日を送っていたかどうかわからない。

 

とはいえ、最初は月組から見はじめたものの、今はすっかり宙組にハマり、1番好きな男役は、月城かなと→美弥るり→キキちゃん(芹香斗亜)→愛ちゃん(愛月ひかる)へと変わっている。

他には、ずんちゃん(桜木みなと)と和希そらくんと、もちろん真風さんと、紅さんと、みたいな感じで気になる人がたくさんいるという状態・・・。

今後もずっと揺ぎなく好きだろうなと思っているのは、ウエクミ先生と星風まどかちゃんだったりもする。

 

兎にも角にも、宝塚大好き状態なのだけど、今回の人事(?)には気持ちが沈んでしまいますね。どうしても。

 

大昔に読んだ宝塚本には、トップさんは退団が見えているからファンにとっては嬉しい一方で辛い気持ちにもなるけれど、2番手さんはこれからトップになるのがわかっているし最も心穏やかにいられる良い時期だなんて書かれていたけれど、今は本当にどうなるかわからないから基本ずっと心配なのですね。

 

落下傘トップの可能性もあるとか噂されていたけれど、本当に宝塚ってよくわからない。

 

トップの条件も謎。

美弥るりは、ビジュアルも華があるし、人気もあるようだし、芝居もできて、歌えて、ダンスのことはよくわからないけど恰好良いと思う。

 


音楽の授業ではじめて『ラ・ボエーム』を観たときに、ミミ役の人が、まだまだ十分に栄養を蓄えていて死にそうもない人で、すごく違和感があったけれど、その後、恰幅のいい蝶々夫人とかも観たりして、オペラって歌が歌えてればそれでいいんだな(ってそれが難しいのだけど)と納得して、今ではもう何とも思わない。

 

バレエだったら、まず容姿で残酷なくらい選別される。
日本ではスタートラインにも立てないなんてことはないと思うけど、突き詰めると避けられない要素なことは確かだと思う。
ギエムと親交が深いという先生に、ギエムが、日本で一生懸命努力しているバレリーナの中にバレリーナに向かないと思う体形の人がいるけれど、可哀そうでそんなこと伝えられないと言っていたと聞いたことがある。
バレエの世界にも明確な基準がある。

 


宝塚って本当によくわからない。

どの要素をとっても、これを極めればトップになれるというものがない。


先日、ライブビューで観た『アンナ・カレーニナ』もすごく良かったのにな。

終演後の挨拶も、組長のるうさんとのやり取りも、当たり前かもしれないけど悲壮感なんて全くなくて明るくて、これは退団の可能性はないっぽいっていうツイートもけっこう見たのにな。

 

 

昨日今日知ったような私が言えることなんてほんと何もないけれど、やり切った感はあるのかなと思う。

 

タカラジェンヌ=努力っていうくらいに、皆さんものすごく頑張っていて、宝塚を観ていると、私ももうちょっと頑張れるんじゃない?っていうか頑張るべきなんじゃない?という気持ちになることがあるけど、一般的には、やり切った、やれることは全てやったと思えたことがある人って少ないのではないかなと思っているのだけど(私が努力しなさすぎなのかもしれませんが・・・)。

 

吉田都が英国ロイヤルバレエ団を辞めるときに、後悔していることはない、その時々でできることは全てやって、常にこれ以上はできないってくらいやってきたから、というようなことを言っていて。
もうこれまでのようなテンションで臨めないからという理由で退団を決めたとのことだったけど、もうこれ以上は無理というところまで努力できる人って本当に凄いと思った。

 

一方、自分を振り返った時に、これ以上は無理って思ったことないなって(汗)。
もう嫌とかはあるけれど、無理って思ったことはないなって。


たまに、たいした努力をしていないのに、そんなに簡単に無理って思う人もいるんだと驚くことがあるけれど。

(やれることがまだまだたくさんあるのに、「もうこれまでか・・・」と思ったとまで言った人もいて、話を聞いたときには不謹慎にも爆笑してしまったけれど、本人も笑ってくれたので大丈夫なはず・・・)


これ以上は無理と思えるということは、これ以上ない努力をしたということで、誰もが味わえるものではないのだと思う。

 

 

まあ、美弥るりがこれ以上無理と思ったかどうかは、全くわからないわけではあるけれど・・・。

 

宝塚ってなんなんだろーーーなーーーーーとは思いつつも、美弥るりか様を清々しく見送りたいと思います。

 

 

宝塚初心者のとりとめない会話⑤ ~続・くだらない編 ~

 

 

 

 

〈12月23日(日)私の部屋にて〉

 


(『トリプルアニバーサリー』を鑑賞)

 


K:あ、キキちゃん出てきた!悪い顔してる(喜)

 

私:うん。ふざける気満々の顔(喜)


(和希そらくんが挨拶直後、なぜか間髪入れずに「えぇ!?」と自分突っ込みする)

 

私・K:めっちゃ面白い!!

 

私:この人なんなん?

 

K:もう一回見よう!

 

私・K:・・・(再生)・・・・・・、笑!

 

K:これ、何回見てもおもしろいやつや(喜)

 

私:うん(喜)。和希そらくん、好きになったわ。

 

K:どんどん好きな人増えるね。

 

私:芸人さんだと少なくとも一呼吸空けるよね。なんで間髪いれずなん(笑)。この番組、「すごろく」と同じくらい良くない?

 

K:かなりいいね!

 

私:こういう番組もっと観たいね。

 

K:大すごろく大会とかやってほしいわ。

 

私:笑。ねえ、次2016年の『宝塚スペシャル』観てほしいんやけど。

 

K:えーーーー。

 

私:いろんな人でるし面白いよ。真風さんもキキちゃんも出るよ。

 

K:観る!

 

私:ねえ。轟さんって、Kが観てた頃からいたよね?

 

K:うん。たぶん高校生くらいのときに3番手やった。ルキーニやってたし。

 

私:で、Kと付き合いはじめた頃に、轟さんずっとトップみたいなことになってるって知ってた?って驚いてKに話したの覚えてる?

 

K:覚えてない。

 

私:何にも覚えてないな。

 

K:はい・・・。

 

私:Kと付き合い始めたのが10年前、轟さんの話をしてから少なくとも8年は経ってるからさあ、まだ健在ってびっくりすぎるよね。

 

K:とてつもなくすごいね。

 

私、失礼ながらどのくらい人気あるのかなって思ってTwitterで検索したら、昔のコメントとかじゃなくて、リアルタイムな感じで、ファンのツイートがあって現役感あったよ。

 

K:昔からのファンもいるやろうけど、それもまたすごいよね。

 

私:で、その中で、轟悠しりとりっていうのをしてる人がいて。

 

K:何それ?(笑)

 

私:轟悠からスタートして、どんどんジェンヌさんの名前でしりとりしていって、最後にまた轟悠で終わるっていう(笑)

 

K:めちゃおもろいな(笑)。みんなエネルギ―有り余ってるな。

 

私:好きっていう気持ちをどうしていいかわからないくらい好きなんやろうね。

 

K:そして、しりとり(笑)

 

私:でも、そういう人好きやわ。あ、みりお君の足、1人だけ変(笑)。みんな膝閉じてリズム取ってるのに、みりお君だけ、膝パッカパッカって開いてる(笑)

 

K:・・・(巻き戻す)・・・・・・、ほんとや!(笑)

 

私:こういうことがあると、ちょっと好きになってくるわ(笑)

 

K:そうやね。

 

私:どこかに笑いがほしいよね。本番じゃなくていいんやけど(笑)

 

K:気障はちょっと無理かな。

 

私:みりお君、べつに気障じゃないけどね。

 

K:まあね。

 

私:プライベートも気障な人は無理やよね。

 

K:無理やわ。

 

私:でも、遠くから見てる分には面白いよね。江戸では、気障は愛すべきキャラって位置づけやったみたい。まあ、私の江戸の知識の90%以上は杉浦日向子なわけやけど・・・。

 

K:へー。

 

私:粋は神で、大多数の人が野暮。

 

K:私はどれかな?

 

私:野暮に決まってるやろ(笑)。大多数は野暮。それでいいの。ねえ、私と付き合った頃、K、モテ期やったやん?

 

K:そうかな?

 

私:綺麗で優しい人といい感じになったけど、話が面白くないっていう理由で無理やってなったって言ってたよね?

 

K:そうやった。笑いがないと無理やわ。あと、2人とも自分から話題を出すのが苦手なタイプやったから、すぐシーンとしちゃって。

 

私:宝塚もどうしても面白い人を好きになっちゃうよね。

 

K:どうしてもね。

 

私:面白い必要なんてないんやけどね。他のファンの人たちってどんな感じなんかな?舞台以外のところ、けっこう重要な気がするけど。

 

K:どうなんやろうね。逆に、はしゃいでる人が苦手ってっていう人もいるやろうし。

 

私:なるほど!確かにね。

 

K:無駄話嫌う人もいるよね。

 

私:私らは無駄なとこばっかり好きになるよね(笑)

 

K:「えぇ!?」っていうの何回でも観れるし(笑)

 

私:レベルが低いことは間違いないね(笑)

 

K:うん。でももう楽しいからそれでいいわ。ね、いよいよ明日ライブビュー。

 

私:楽しみ♪今日は早く寝ないとね。

 

K:では、寝ましょう。

 

 


〈12月24日(月)〉


(満を持して、宙組ライブビューへ)

 

 

私:やー、楽しみね。

 

K:期待高まるね。ねえ、隣の年配のご婦人方、ファン歴長そう。越路吹雪って言ってる。それでいて、真風さんのことめっちゃ好きそう。

 

私:それってすごいことやよね。常に現役。あ!『宝塚スペシャル』でなんで『ろくでなし』歌うんかなー?って思ってたけど、そういうことかぁ。越路吹雪と言えばシャンソンって思ってたけど、宝塚出身やったね。問題児やったとかエピソード聞くよね。そういえば。

 


(『白鷺の城』終了)

 


K:みんな格好良かった!

 

私:うん!あっという間やったね。星風まどかちゃんも良かったね。妖艶なところも良かったし、最後ニコニコではけていったところも良かったね。

 

K:松本先生、めっちゃ出てた(笑)

 

私:うん、こんなに出るとは思ってもみなかったわ。

 

K:でも、松本先生好きやろ?(笑)

 

私:好き!キャラ仕上がりすぎなところがたまらなく好き。友近が物真似しそうじゃない?

 

K:「お待ち」って言ってたね。「お待ち」

 

私:録音で(笑)

 

K:「お待ち」(笑)

 

私:真似したいだけやん(笑)。ねえ、松本先生も自分のこと「あたし」って言うやん?宝塚の「あたし」率の高さってなんなん?

 

K:けっこう言ってる人いるよね。

 

私:娘役で言ってる人いなくない?男役の人が言うよね。私の中では、「わたし」と「あたい」の間に「あたし」が位置するイメージやったんやけど。もちろん、「あたし」と「あたい」の間には越えられないくらいの壁があるけど。「あたし」って女寄りのイメージやったから。

 

K:うん、なんかわかる。

 

私:先月の月組ライブビューの最後のトークの時に、たまきちが「あたし」って言ったとき、ものすごい衝撃やったもん。でも、そのあと宝塚のトーク番組観ると、ちょいちょい聞く感じなんやよね。

 

K:娘役との差別化を図ろうとしてるのかな?

 

私:いやいや「わたし」って性別年齢関係なくない?「あたし」ってお芝居とか歌とかではまあ聞くよね。そのせいかな?あと、芸事やってる人とか、下町の人は、男でも「あたし」っていうイメージない?

 

K:ある。

 

私:そして恐ろしいんやけど、私、「あたし」に違和感がなくなってきてて、あれ?私って「あたし」って言ったりもしてたっけ?よくわからないってなってきてしまってるんやけど、私、今までずっと「わたし」って言ってたよね?「あたし」って言ったことないよね?

 

K:たぶん・・・、言ったことないと思う。

 

私:こわいわー。たまきちが「あたし」って言ったときに衝撃を受けた感覚を忘れないようにしないと。感覚が狂ってくる。たまきちの「あたし」を聞いたときに「あたし」っていう人周りにいないし、確実に「あたし」って言ってた記憶がある人は西川峰子しかいないって思った記憶を忘れないようにするわ。好みがちょっと癖のある人が好きになるとかそういうのは感覚変わっても個人の問題やからいいけど、一人称が変わるって大事やよ。社会生活に関わってくる!

 

K:笑

 

私:私が「あたし」って言ってたら指摘してね。ほんとに!

 

 

(『異人たちのルネサンス』終了)

 

〈はま寿司にて〉

 


K:キキちゃん、めっちゃ格好良かったね。

 

私:でも私、途中睡魔に襲われてヤバかった。石壁(?)をバックに、話してるところ。もう話だけ聞こうと思って目を閉じて。ウエクミ先生も観劇中に寝ちゃいがちっていってたなー、ウエクミ先生―、でも寝たくないわーって思ってたら、星風まどかちゃんが登場したら、目がパチってなって、そこからはずっと大丈夫やった。

 

K:星風まどかちゃんも良かったね。

 

私:うん、なんかお花様みたい。品があるし。そしてさあ、退団式で真風さんが翔くんに話しかけてるとき、色気すごかったんやけど。

 

K:真風さん優しい感じやよね。やー、ほんと良かったわ。そして、愛ちゃん(涙)。

 

私:「宙組さいこー!」って言ってたね(涙)。ねえ、ライブビューって必ず千秋楽やん?毎回こんな切ない思いしんなんの?

 

K:ちょっと大変やね。

 

私:あ!どうしても言っておきたいことあるわ。なんか、籠で飼われてる小鳥がかわいそうっていう発想、やめてほしいわ!小っちゃすぎる籠は確かにかわいそうって思うけど、飼い鳥は急に自然に放たれたら高確率で死んじゃうから。それ虐待だから!逃げたとかいうのも、逃げたんじゃなくて、不注意で危険な外に出してしまった飼い主の責任だから。そんなに自然がいいって思うなら、お前が一生野宿しろ!って思う。

 

K:私に怒らないでよ。

 

私:笑。ごめん。鳥を飼ってる者として熱くなってしまったわ。

 

K:宝塚の話するの楽しいね。

 

私:うん。でも、あーだこーだあーだこーだ言われるジェンヌさんたち、本当に大変やね。

 

K:ほんとうそうやね。

 

私:こんなに語り倒して言うのもアレやけど、ほんとうに私たちのことは気にしないでほしいわ。気にする必要ないですよ。お気になさらずーって言いたい。

 

私:いやいやほんとに。私たちが喋ってることなんて壁打ちと同じやからね。

 

K:そうやねー。そしてまあ、私たちはくだらないことしか喋ってないしね(笑)

 

私:ほかのファンのみなさんの素晴らしい考察とは全く違うよね(笑)なんなん私たち(笑)

 

K:でも楽しいね。

 

私:うん!

 

 

 

〈帰宅後、それぞれの部屋にて電話〉

 


私:いやー、2泊3日ありがとう。

 

K:こちらこそ。帰ってから、真風さんと愛ちゃんの『キャトルdeトーク』レンタルしてしまったわ。

 

私:すごいねあなた!(笑)あれだけ宝塚三昧でまだ・・・。どうしたん?

 

K:愛ちゃんのこと考えたら、居ても立っても居られなくなって。

 

私:あー、わかる。私は翔くんのこと考えて涙ぐんでたわ。

 

K:翔くん?なんでまた?

 

私:いつも死んでもいい!って思うくらい真剣に取り組んできたって言ってたやん?そんなに好きな世界を去らなきゃいけないって、切なすぎるやろ。紫苑ゆうが宝塚に戻る前も、ときどき紫苑ゆうのこと思って何とも言えない気持ちになったりしたもん。大好きな世界にずっといられないってつらいよ。

 

K:専科の道もあったと思うけど。

 

私:いろいろ事情があるんやろうけどね・・・。って、昨日知ったばっかりの翔くんなわけやけど(笑)『トリプルアニバーサリー』の司会も良かったね。昨日見といたから、舞台で翔くんのことわかってよかったわ。いい役やったね。

 

K:うん、見せ場の踊りもよかったね。

 

私:話は尽きませんが・・・。

 

K:恐ろしいことに(笑)

 

私:『腐女子のつづ井さん』の中で、オタクになると作品とかのことばっかり考えて、オタクになる以前の記憶がなくなるっていう説あったけど、ちょっとわからん?私たち今までどんな話してたっけ?ってならん?

 

K:ちょっとわかる気するかも・・・。

 

私:前は、何それ?そんなことある?って思ってたけど・・・。こわいわー、宝塚、ほんといろいろこわいわー。

 


・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

えー、こんなとりとめのない会話をお読みくださって、ありがとうございました!もし、①~⑤までお読みくださった方がいらっしゃいましたら、なんか謝りたいくらいの気持ちです(笑)。本当にありがとうございました!!

 

 

私と彼女は、どちらかといえばけっこう自己肯定感の強い方の人間で、付き合って数年は、お互いの成熟レベルが同じであるということに注目していたのですが、あるとき、未熟レベルも同じなのではないかと思いはじめました。

 

ショーンKの経歴詐称が発覚し、ショーンKの昔のあだ名が「ホラッチョ川上」だと知った私たちが、2夜連続「ホラッチョ」の話で盛り上がったときに、未熟度合いも合っているのではないかという予想が確信に変わりました。

 

こんな馬鹿な話に付き合ってくれる人を見つけるのは、至難の業なのかもしれません。感謝の気持ちを忘れずに、彼女を大切にしていきたいと思います。

 

彼女の名誉のために申し添えさせていただくと、彼女は働きながら大学院に通って研究をしていたりする非常にしっかりした人です。

 

一方、私の方はといえば、彼女に「文鳥と一緒やね(本人は忙しそうにしているけど、のんびり過ごしている)」と言われてしまうような生活を送っています(汗)

 


これが今年最後のブログなのかと思うと、こんなはずではなかったのだが・・・という思いにもなりますが、このブログのタイトル通り、本当に『「私」は、ただ「反応」しているだけ。』なのです。

 

今は、宝塚に反応しまくっていますが、ブログをはじめた当初は、こんなに宝塚のことを書くことになるとは思いませんでした(他の皆さまと違ってレベルがアレですが・・・)。これから一体どんなことに反応していくのかは私にもわかりませんが、来年もまたお付き合いくださるととても嬉しいです。

 

では、皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

宝塚初心者のとりとめない会話④ ~くだらない編 ~

 

 

 〈12月22日(土)私の部屋にて〉

 

 

K:ねえ、『オーシャンズ11』観て。

 

私:えーなんで?

 

K:今度、宙組でやるし。紅さん、めっちゃ格好良かったよ。

 

私:スカステの録画、観んなんのいっぱいあるよ。

 

K:美弥るりか、出るよ。

 

私:観る!・・・(観はじめる)・・・・・・・・・。ねえ、みやるりいつ出てくるん?っていうか、感想の80%が応援の気持ちってなんなん?(笑)ってなってるんやけど。そしてこれ、ホントはもっとハラハラさせる話なんじゃないかっていうのは、映画を観たことない私でも想像つくんやけど。

 

K:そう、映画はドキドキハラハラさせられっぱなし。

 

私:これ何かって言うと歌ったり踊ったりして、そして見せ場をみんなに与えたりするから、話がなんかゆっくりと進んでいくよね。

 

K:あ、みやるり出てくるよ。

 

私:・・・・・・、すっごい変な役なんやけど・・・。

 

K:うん(笑)

 

私:笑。みんな、いろいろ頑張ってるんやねぇ。

 

K:真風さんも、なんか見てられないわ(笑)。がんばれ!ってなるね。

 

私:うん。がんばれ!っていう気持ちすごいね(笑)宝塚に接してるとけっこうあるこの優しい気持ちはなんなん。

 

K:「すごろく」のときの真風さんの昔の動画ヤバかったけど、みんな可愛いって言ってたしね。ニコ動のコメントも。

 

私:我が子を見る目やん(笑)でもさあ、私、たまきちが「さっぱりさっぱり」とか全然知らんアニメの話してるときとか、孫の話を聞くように楽しいわ(笑)

 

K:みやるりは、「ぽこにゃん」って言ってたね。

 

私:たまきちは知らないって(笑)

 

K:誰からも知らないって言われるって言ってたね。たまきちが「るりさん、よくぽこにゃんって言うよね」って言ってたのなんか好き。

 

私:笑。宝塚って、たまに何故こんなに昔の歌を取り上げるの?私たちに気を使ってくれてるの?確かに世代だけど、私たちからしても古い感じするよ、とか思うけど、知らない曲でも話題でも、本人たちがのびのびしててもらえたら、それで満足やわ。

 

K:ねえ。紅さん、めちゃくちゃ格好いいね。引き込まれるわ。

 

私:うん!はじめて観たけど、いいね!紅さん、カフェブレイクのトークで既に大好きだったから、それなりにできてればOKって思ってたけど。いいね。

 

K:紅さんいい人やよね。「好きなことさせてもらって、努力するのは当たり前」って、大阪のおばちゃんみたいになってたよ(笑)

 

私:紅さんのことみんな好きやろうね。紅さんのこと嫌いな人がいたら、どう考えてもその人の方の問題やわ。

 

K:笑。悪役やけど、もう紅さんと付き合ってればいいよって感想になるね。

 

私:うん。私、わりと主役に感情移入しちゃう深みのない人間だから、あんまり悪役を好きになるってないけど、好きになっちゃうね(笑)。歌もいいよね!

 

K:うん。

 

私:この前、森山良子が『題名のない音楽会』で歌ってるの聴いたんやけど。私、それまで「ざわわ」しか知らなくて。森山良子が長年声楽のレッスンに通ってるのは知ってたんやけど、ちゃんと聴いたことなくて。歌い上げててすごかった!

 

K:「ざわわ」を歌い上げてたん?

 

私:そんなわけないやん(笑)。「ざわわ」歌い上げてどうするん?『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』とか、ジャズとか、すごかった!で、さすが芸能界長いから、プラスアルファで、エンターテインメント性があって、本当に良かった。1人なのに何回もスタオベしたわ。紅さんの歌、エンターテインメント性あるよね。楽しませてくれるっていうか。この役がハマってるのかな?

 

(終始、紅さんを絶賛して観終わる。)

 

 

 

K:もう寝たいけど、キキちゃんとカレーくんの『キャトルdeトーク』観て。

 

私:観たい!・・・・・(観る)・・・・、うーーーーーん・・・、なんかキキちゃん固いね。よそ行きの顔してる。「すごろく」の時と全然ちがうね。

 

K:そうなん。キキちゃん・・・・。

 

私:花組公演のときのトークあるよ。

 

K:観たい!・・・・・(観る)・・・・、やっぱり真面目な顔してるね・・・。

 

私:別に問題ないんやけどね(笑)。明後日の宙組ライブビュー公演のトークもあるよ。

 

K:観たい!・・・・・(観る)・・・・・、キキちゃん、リラックスしてる♪そして、悪い顔してる(笑)

 

私:うん(笑)。「すごろく」のメンバー6人中3人揃ってるしね。やっぱり仲いいんやね。

 

K:愛ちゃんにずっといてほしいね・・・(涙)

 

私:うん(涙)。みんないい感じやね。

 

K:盛り上がりすぎて、たまにみんな同時にしゃべりはじめるね(笑)

 

私:なんか、花火みたい。

 

K?

 

私:手で持ってする花火。花火が終わりそうになる前に、次の人に火をわけてあげたりするやん?だいたいいい感じで1人1人話題が移っていくけど、たまに我も我もって、みんな一斉に花火がパチパチしちゃうって感じ。で、星風まどかちゃんは、線香花火(笑)

 

K:笑。みんな、見守るしかないよね。

 

私:火、もらおうとしたら消えちゃうから。

 

K:あったかい空気になるよね。

 

私:大劇場でしゃべってた時も、線香花火やったね(笑)

 

K:お客さんみんなで、見守ってたね(笑)

 

私:宙組、いい感じやね。

 

K:うん!じゃ、寝ましょう・・・。

 

 

 

〈12月23日(日)私の部屋にて〉

 


私:何観る?『ハンナのお花屋さん』あるよ。キキちゃん出てるよ。

 

K:観たい!

 

私:私はもう観てるから、文鳥の世話してるね。

 

K:どうだった?

 

私:夜中に観て、最後眠い中無理矢理みたからよくわからない。長い・・・ってなってた。

 

K:ダメやん。

 

私:あ、キキちゃん、最初なかなか出てこないよ。

 

K:えーーーーー。

 

私:みりおくんファンには、ものすごく楽しい作品やと思うけど。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

K:あ、キキちゃん出てきた。・・・・・・・・・、展開がすごいな(笑)

 

私:「チャーン」って音鳴ったね(笑)。プロフェッショナルみたい。「ポーン」って。ねえ、『アメトーク』のプロフェッショナル芸人面白かったよね。

 

K:うん。・・・・・・・、ねえ、キキちゃん、出てこない・・・。

 

私:また出るよ。そして、見せ場ちゃんとあるよ。

 

K:楽しみ♪

 

 

(キキちゃん熱演後)

 

 

私:どうやった?

 

K:ちょっと泣いたわ。

 

私:それはよかった。けっこう泣いたっていう人いるみたいよ。私はよくわからなかったけど。

 

K:宝塚の感想、本当に人それぞれやよね。

 

私:そうそう、本当に真逆くらい違ったりするよね。

 

K:歌も、下手っていう人と、上手いっていう人、どっちもいたり。

 

私:たまきちのトートも、あんなのトートじゃないって意見もあれば、はじめてトートがわかったって人もいて。同じもの観てそんなに評価が分かれるって、宝塚以外である?

 

K:よくわかんないけど、あんまり見ないよね。

 

私:宝塚のブログ書いてる人って、これはあくまで個人の感想ですって念押ししてる人多いな、そんなこといちいち書かなくても大丈夫じゃない?って思ってたけど、これだけ意見が割れると納得するよね(笑)

 

K:でも、けっこうみんな自信もってるよね、自分の意見に。

 

私:そう!私、『金色の砂漠』は真面目に受け止めたけど、B級ドラマを楽しむ感じっていう人もいたし、本当に全然違う。自分と同じ感想を持つ人をまだ見つけられないって書いてる人がいて笑ったわ。私はかろうじて1人似てる意見の人見つけた。

 

K:少ないな(笑)

 

私:なんかみんなそれぞれの「説」がすごい(笑)。何度も通ってわかったって書いてるけど、そう考えるに至った経緯は書いてない人とか。それって、教会に何度も通ってたらお告げがあったみたいな感じじゃない?

 

K:笑。

 

私:あと、ウエクミ先生はあえてミスリードさせているとかいう意見もあって。
本当に?本当に?ねえねえねえねえ?って訊きたい気持ち(笑)

 

K:ねえねえ攻撃(笑)

 

私:K、これ嫌いやよね。

 

K:うっとうしいよ。いや(笑)

 

私:あとさあ、つまらないっていう意見は、面白いっていう人にはわかる魅力に気づけてないだけって可能性もあるしね。

 

K:でも、本当につまらない可能性もあるしね(笑)

 

私:そうそう(笑)

 

K:宝塚、おもしろいね。

 

私:人それぞれ観るポイントが違いすぎるのかもね。私、広末涼子に似てるって言われたこと何回かあるけど、共通点、まったく思いつかないし、Kも似てるって思ったことないって言ってたよね?

 

K:1回も思ったことない。全然わからない。

 

私:でも、Kの妹さんは似てるって言ってたんだよね?

 

K:言ってた。

 

私:だから、同じものを見てても、人によって注目ポイントが違うから、見え方が全然違ってしまうのかもね。チャングムの人に似てるって言われたときは、理由わかったよ。輪郭っていうかおでこやなって。

 

K:でこ(笑)

 

私:私のおでこ初めて見たとき、爆笑してたよね(怒)

 

K:いやいや、いいおでこやなって(笑)

 

私:今はもう鬱陶しいからおでこ出してるけど、当時は前髪で隠してて、お風呂に入った後もちゃんと前髪作って。けなげ・・・。

 

K:何気なくかき上げたら、「広い!」ってなったよね(笑)。お父さん譲り。

 

私:そう。おばあちゃんの代から受け継ぐ遺伝。なんかね、昔の歌舞伎役者みたいな感じ。たまに全身鏡に映った時に、おばあちゃんを感じるときあるわ(笑)おじいちゃんは、すっごい美少年やったのに・・・。弟は母親似で小顔。

 

K:ジェンヌさん、小顔な人多いよね。

 

私:キキちゃんとか等身すごいよね。

 

K:引きで見たとき、すごく映える。

 

私:うちの弟はオーラとかないから、写真に写った時、1人だけ遠くにいるみたいやった。壁に吸い込まれそうな(笑)。2人でゲラゲラ笑ったわ。

 

K:かわいそうに。

 

私:私の写真見て一緒に笑ったこともあったし、お互いさま。

 

K:ハンナのお花屋さん、長いな。

 

私:パソコンでのやりとりがもう1回あったと思うから、あと少しだと思う。バレリーナ役の子のファッション可愛い。

 

K:・・・・・・・・・、ダンスはじまった。マリメッコ柄。

 

私:キキちゃんとみりおくん、上下ともマリメッコ。マリメッコすぎるやろ(笑)

 

K:ショッピングモールで、上下柄のちびっこいたね。

 

私:ギョッとしたよね(笑)

 

K:宝塚、突っ込みどころあるよね。

 

私:そこもいいところ(笑)。キキちゃんとハンナも突っ込みどころすごいよ。

 

K:次何観る?

 

私:宙組のイベントは?『トリプルアニバーサリー』っていうやつ。キキちゃん出ててるよ。愛ちゃんも。

 

K:いいね!

 

 

くだらない編もつづきます・・・。

 

 

 

宝塚初心者のとりとめない会話③ ~続・歌について~

 



12月22日(土)私の部屋にて



私:タカラジェンヌって、歌・踊り・お芝居の他にも、メイクの研究とか自己プロデュースとかもしなきゃならなくて本当に大変やよね。その中で、どのくらい歌に時間割けるのかな?って思ってて。

K:人それぞれ?

私:まあね(笑)どれをとっても大変そうだしね。バランス良くって難しそうなんだけど、歌っていうか、音楽を学ぶ比重がちょっと多くてもいいかなって思ってて。それは私が音楽に1番関わってるからそういう風に思っちゃうのかなってのはあるんだけど。

K:踊りはちょっとやったことあったっけ?お芝居は?

私:やったって言えるレベルでは全くないよ。今見てたばっかりの先生の振り、次の瞬間もうわかんなくなるから・・・。フィギュアスケート(って呼べるレベルでは全くなくて、サークルを描く程度)を数シーズンだけやったときの流れでバレエ教室に通ってたってだけ。

K:手を褒められたやつね(笑)

私:そう。バレエは足の芸術って意識が全くないままはじめちゃって、だんだんと私は手をひらひらさせたいだけなんだって気づいたやつ(笑)お芝居は全く経験なし。

K:やってみなよ(ニヤニヤ)

私:いや(笑)。やりたいと思ったことないわ。なぜか。それで、まあ偏った見方なんだとは思うけど、私が歌を押す理由は、芸術系、絵とかダンスとか、いろいろな種類がある中で、音楽って1番はったりがきかないんじゃないかって思ってて。

K:?

私:絵の世界とか、けっこうはったりなんじゃない?って思ってて。特に現代美術。感性とか言われちゃうともう・・・。

K:怒ってた時あったね(笑)

私:そう、あいつ!(怒)イギリスからきたゲイのアーティスト。日本で作品作るから日本のLGBTの人に協力してほしいとかってことで、話聞くだけ聞いたけど、人のプライバシーとか人生とかに配慮がなくて自分のことしか結局考えてないんだなって人で。作品も本当に駄作っていうか、浅いっていうか、薄っぺらいていうか、それでいて面白くもないっていうか。

K:怒ってる(笑)

私:それで現代アートについて考えてた時期があったけど、音楽より美術に触れる機会って少ないから、絵とかアートの価値をちゃんと理解できる人って少ないよね。音楽だってそうかもしれないけど、少なくともはったりはきかないよね。だって下手じゃんって思われて終わりっていう。絵とかだったら、そこらへんの子どもの絵ですら芸術を感じちゃったりして。一般の子どもの歌で芸術感じちゃうことなくない?

K:そうだね。

私:ちょっと話それちゃったけど。で、踊りはさあ、音楽なしで踊ることってないよね?それこそ究極に難しそうだけど。音楽の力で多少下手でも簡単な振り付けでも成立するし、場が一応持つよね。歌は簡単な音程ばっかってわけにいかないし。歌は音楽の主役だし。

K:うん。でも踊りも大変そうやけどね。

私:結局全部がんばらないとなんだけど(笑)カフェブレイクで宇月(颯)さんが、少しでもよろけたりしないように毎回緊張感もってやってるって言ってた。宝塚の人って本当に大変そう!私、ミュージカルの人って歌も踊りもできるって思ってたけど、主に歌だけの人いるよね。歌も踊りもって本当にすごい。

K:ね。

私:お芝居はさあ、発声とか、セリフ回しとか、音楽の要素が含まれてるよね。

K:そしたら踊りはリズム感関係あるよね。

私:音楽を感じる力も。音楽教育大切じゃない?

K:説得(笑)

私:音楽の難しいところは、音が目に見えないってことだと思う。音程が外れてるとか、リズムがとれないっていうのは、まだミスを認識しやすい。でも音程とリズムはまず基本で、そこから先が勝負なんだけど、理想の歌がちゃんとイメージできてるのかなって。

K:でも、音程取れてない人たまにいるよね。

私:理想の音程がわかってるけど外しちゃった場合は技術の問題だから努力の方向が見えてるけど、本当にたま~に理想の音程イメージできてるのかな?っていう人いるときあるよね。どうした!?っていう人。

 

K:N(=私)も大変なことになったことあるやん(笑)

 

私:カラオケでね(笑)。一応絶対音感あるせいだと思うけど、原曲と違うキーで大変なことになったね。『薔薇は美しく散る』。移調は苦手・・・。原曲と違うキーだと五里霧中って感じになることあるんやよね。危険。あるあるの歌の人、誰だっけ?

 

K:RG。

 

私:そう!RGも原曲キーじゃないと気持ち悪いからって無理矢理でも原曲キーで歌うって。

 

K:へー。

 

私:私の歌でみんな爆笑してたよね(笑)。絶対音感は便利なこともいっぱいあるけど、邪魔なこともけっこうあって。三味線の時も困ったわ。いつもドレミで練習してきたのに、本番だけ歌い手さんに合わせてレミファになるとか。でもまあ、相対音感は努力次第なわけだけど。

 

K:努力しなよ。

 

私:はい・・・。で、話戻すけど、私、楽器の音はドレミで聴こえるけど、歌は自分の中の音階に照らし合わせる感じで。

 

K:へー。

 

私:音程とれてない人の歌が本当に認識しずらい。1音だけ外してるんだったら、それまでのデータから正解の音が予想できるけど、微妙な音程の連続は相対音感力が低いからか混乱しちゃう。

 

K:音がとれるようになるにはどうすればいいの?

 

私:まず、自分の出した音を聴けてないんじゃないかなって思う。テレビで音痴を治す企画があったのを見たときに、ボイトレの先生が、バケツをかぶると自分の声が聴きやすくなるってやってた。

 

K:笑。

 

私:聴くって、大切。聴いて判断する力。

 

K:音楽学校っていうくらいだから、音楽はしっかりやってると思うけど。

 

私:「質」のレベルまで深くやってるのかなーとかちょっと気になる。

 

K:?

 

私:ピアノで言うと、バイエル・ブルグミュラー・ソンナチネ・ソナタって、ざっくりレベル分けされてるけど、正直、演奏聴いてみないとその人のレベルなんて判断しようがないんやよね。音色・各声部のバランス・構成、それができてないソナタとそれができてるバイエルだったら、できてるバイエルの方が上手いと言えると思うし。

 

K:なるほど。

 

私:質ってものすごく大切。特に音色。けっこう上の方の人でも、音程OK、リズムOK、声量OK。でも、なんか変っていう人いるけど、音色を作るってところが足りてないっていうか、そもそも意識がないっていうか、理想がズレてるのか。

 

K:どうしたらいいでしょうか?先生(笑)

 

私:馬鹿にして(笑)。良い音とはどんなものかっていう理想が曖昧なのかな?格好良いってこと関しては、上級生になればなるほど比例して格好良くない?娘役だったら所作とかが板に付いてるっていうか。だからわりと誰をお手本にしても大丈夫な感じかなって思うけど、歌は歌唱法自体それぞれな感じで難しいっていうか。


K:歌唱力にバラつきあるよね。

 

私:良い音を聴く・知る→理想をイメージする→身体に指示を出す→出てきた自分の声を聴く→自分の歌を理想のイメージと比べてどうか分析する→それを踏まえて身体に指示を出す→聴く、っていう循環が理想だと思うけど、まずは、良い音とはどういうものか、何を理想とするのかっていう問いがないとダメだと思うし、それを判断する耳がいるよね。

 

K:はい、先生(笑)

 

私:あとは、

 

K:まだあるの?(怖)

 

私:あと少し。

 

K:はい。

 

私:宝塚の歌ってそもそも、男役は低すぎるキー、娘役は高すぎるキーで歌ってて、こんな過酷な条件で歌やっている人たち他にいないんじゃない?って思って。

 

K:ベストな音域じゃないよね。

 

私:そう。歌の人って自分自身が楽器だから、生まれ持ってのベスト音域があるだろうに。同じ音程でも、娘役っぽくも男役っぽくも歌えると思うから、あんまりにも響きがないとか、キンキンしちゃう音域で歌わせなきゃいいのになって思っちゃう。差を見せるってことなんだろうけど、音色が破壊されちゃ元も子もないと思うんだけど。

 

K:確かに。

 

私:そして、歌はテクニックじゃないっていう考え方はもちろん理解できるんだけど、そうはいっても、表現力=技術+表出だから、表現力の中にテクニックの要素が含まれてるんだよね。だから、誤魔化して歌わずに、テクニックは習得してほしいなって。希望。

 

K:羽生結弦が、「芸術は、絶対的な技術に基づいたものである」って言ってた。いい言葉だと思ってる。

 

私:そう、厳しいよね・・・。技術はないけど表出がすごいって言う例は見たことがあって。それは、小澤征爾がオケの練習で、団員の人たちにどんな風に演奏してほしいか伝えるときに、カッスカスの声で歌うんだけど、しかも声量は全くなくて。でも曲がしっかり表現されててすごく伝わってくる、っていう。でも・・・、

 

K:それを大劇場で歌ったら変。

 

私:だから小澤征爾、指揮してるんだしね(笑)。それはまあ、極端な例えだけどね。私、スケートが滑れたらとか、三味線できたらとかやってみたけど、やっぱり小さい頃からずっとやってるピアノが1番なんだよね。自分では下手だ下手だと思ってやってるけど、自分比では1番テクニックあるから、結局表現欲求を満たしてくれるのはピアノ。踊ってるつもり、歌ってるつもり、飛んでるつもり、なんでも「つもり」でなんとかしてる。あと、気持ち悪いくらいエンドレスで『BADDY』弾いてる(笑)。

 

K:怖い(笑)。ハープ買おうとしてたこともあったよね?

 

私:そう。いろいろ夢がふくらんじゃって(笑)。もちろん小さいハープなんだけど、重かったらつらいなと思って、お米5キロ膝に乗せてみたりして。で、つらくて断念したりして(笑)。あと、アコーディオンとかもね・・・。ピアノって姿勢が自然で、呼吸も楽で、そういうところもいいんだよね。

 

K:ピアノを真面目にやんなさい。

 

私:はい(笑)。でも、今からはじめたとしても、あと数十年生きるなら、挑戦する価値は十分あると思ってるけど。まあ、宝塚も観るようになって時間ないけどね。

 

K:ないね(笑)

 

私:スカステね、最初は再放送ばっかりって思ったけど、全部新しかったら社会生活できないよねって思って(笑)

 

K:廃人になるね(笑)

 

私:幸せな廃人(笑)

 

K:ねえ。歌についての話、キキちゃんに手紙で教えてあげてや。

 

私:絶対嫌やし!(笑)。素人の意見わざわざ届けたくないわ、キキちゃんだって困るよ、恥ずかしい・・・。

 

 

つづく・・・

 

 

 

宝塚初心者のとりとめない会話② ~歌について~

 

 

 

12月22日(土)私の部屋にて

 


K:ねえ、キキちゃんのルドルフの歌聴いて。歌がちょっと残念かなって思うんやけど(※宙組のライブビューイング後は、2人ともキキちゃんの歌・演技・オーラetc大絶賛でした。)

 

私:レンタルのやつ?

 

K:そう。期限あと30分くらいやし。

 

私:なんでそんなギリギリなん。

 

K:数分だけやし聴いてみて。

 

私:・・・(聴く)・・・。しっかり歌ってると思うけど。これじゃダメなん?

 

K:んーーーー・・・。

 

私:っていうか私、最近、耳がやさしい耳になってて。

 

K:ダメやん(笑)

 

私:うん、そう。慣れたらダメやなとは思ってるけど。

 

私:もっかいちゃんと聴くわ。・・・(聴く)・・・。えっと、トートのみりお君の方が上手いと思う。

 

K:うん。みりおの方が上手い(※キキちゃんファンなので悔しそう)

 

私:キキちゃんとみりお君の何が違うかって言うと、声に艶があるかどうかかなって思う。


K:うん。

 

私:キキちゃんは、低音を出すために胸に響かせてて、それは当然そうなるとは思うんやけど、口の中とか、頭とか、引き上げる力?みたいなのが足りてないからバランスがとれないんだと思う。本来ゴムみたいな感じが理想なんだと思うけど。

 

K:?

 

私:上か下かどっちかだけへの方向の力だと、ゴムって伸びないよね?常に上下どちらへも意識がいってないとダメっていうか。

 

K:わかるようなわからないような。

 

私:声楽のレッスンって、面白い例えの連続やしね。ゴムの例えは、私が考えたんじゃなくて、声楽の先生に教えてもらったことだし。足の裏から息吸ってとか、目の裏を開けてとかはよく聞くよね?あと、発声練習もすっごく面白いよね。

 

K:そうなん?

 

私:お花様(花總まり)は、「ニャニャニャニャ」って猫みたいにするって言ってた。「徹子の部屋」で。

 

K:おもしろいね。

 

私:私はゆる~いグループレッスン数年とマンツーマンのレッスンは1年くらいしかしたことないけど、やるのがまず恥ずかしいっていう壁があって。「んげ~~~」って歌ったり、歌いながら顎を左右に動かしたり。顎を左右に動かすと首の緊張がとれて声がすごく出るよ。もちろん、動かしながら本番歌うわけにはいかないけど、脱力の感覚がつかめる。でも恥ずかしい!

 

K:慣れ?

 

私:近所に芸大卒の声楽家の人がいて、その人が発声練習するときに一緒の部屋にいたことあるんやけど、まあやっぱりすごい変で(笑)、でも慣れてるだろうしって思ってたら、突然「やっぱり恥ずかしー!」って言ってたから、恥ずかしがる人も珍しくはないんじゃない?


K:ヅカファンブログとか読んでると、歌が下手とかはっきり書く人もけっこういるよね?

 

私:でも理由は書かれてないこと多いよね?

 

K:一刀両断。

 

私:褒めるときはそれでいいと思うけど、否定的な意見のときは詳しく知りたいよね。私の数ある座右の銘のうちの1つが「責難(せきなん)は成事(せいじ)にあらず」やから。

 

K:どういうこと?

 

私:「責めたり非難することは、何かを成すことではない」っていう意味。『十二国記』っていう小説の中の言葉。BSでアニメもやってたよ。

 

K:いいねぇ。

 

私:20代前半くらいのときに読んで、私その頃、批判と呼べないレベルの批判しまくってたから(笑)、この言葉はすっごく刺さったわ。ねえ、歌のこともっと語っちゃってもいい?

 

K:好きにおやり。

 

私:Kって、ちゃんと話聞いてないよね。あと覚えてない。

 

K:突然怒られる(笑)


私:付き合いはじめの頃、私が一生懸命しゃべった後にさあ、「よーしゃべるなぁ、ヒャッヒャッヒャ」ってよく笑ってたよね。

 

K:あと、何回でも同じ話を同じ熱量でしゃべってくる!

 

私:才能です(笑)さいしょの頃は私が気づいてないと思って、おとなしく聞いてくれてたんやよね。私、いつ誰に何を話したかけっこう覚えてるから。

 

K:わかってたって知った時の驚き(笑)

 

私:じゃあ、続きね。

 

K:はい。

 

私:宝塚の人の歌い方で、特に男役の人の歌い方で、下手だなって感じるときの原因って、口の中の空間の作り方に問題があるのかなって思うことが多い。声帯の位置も関係あるんだろうと思うけど。響きがないと、効率よく遠くへ音を届けられないから。口をちょっと開けて、手で唇をポンポンってして、鼓(つづみ)みたいに響かせるってわかる?響くように口の中を調整するの。これも恥ずかしいけど。

 

K:なんとなく。

 

私:前に、歌が上手くないって困ってた人がいて、私も素人だから、あーでもないこーでもないって工夫したことがあって。その人の声に響きがなくてどうしたものかと考えて、これを思いついてやってもらったら、声に艶がでたことがあって。たった1人の事例ではあるけど。

 

K:へー。

 

私:拍手も、響く人と響かない人いるよね?掌をかるく丸めてずらして空間を作るかつくらないかの違いだと思うけど。空間作り大切。

 

K:なるほどね。

 

私:で、他にもいろいろ工夫したんやけど。子音を言う瞬間にすでに良いモードに入れるかが決まるとか、母音の最後まで気を抜かずに響きを保つ意識を持ち続けるとか。けっこうちょっとしたコツの部分も大きいと思う。鼻濁音ってわかる?

 

K:うん。

 

私:「わたし」っていう前に小さく「う」っていれるとか、「が」の前に小さく「ん」って入れるとか。ポップスとかだとバランスが難しいけど、宝塚の人が歌うポップスってなんとなく本当の素で歌ってしまってる人が多い気がする。

 

K:クラシックっぽく歌うと変やしね。

 

私:そう。難しいと思うけど。でも、私が言ったことって、基本的なことだと思うから、プロの人にとっては。普段姿勢が悪い人が姿勢を正すと頑張ってるって感じると思うけど、姿勢を保つために使う筋肉って、当たり前のレベルなわけで。わかる?

 

K:わかるようなわからないような。

 

私:ね(笑)。そして、口の中とか声帯の位置とかがきちっと決まってないと、ホースで水やりするときにさあ、

 

K:また例え?

 

私:そう、また(笑)。先にシャワーヘッドのついていないただのホースで水やりするときに、先をしっかり固定してないと方向が定まらないし、勢いも分散されちゃうよね?そんな感じで、安定して息を勢いよく送れるかどうかが、肺活量とは関係ないところにもポイントがあると思うってこと。口の中とか頭の裏(?)を引き上げるときに背筋もいると思うんだけど、決めるべきところが決まってないと、息を安心して勢いよく送れないし。そして不思議と息も溜めておけないし。いろいろな要素が繋がっているんだと思う。

 

K:わかるようなわからないような。

 

私:うん(笑)。でもコツって本当に大切だと思う。やみくもに練習してもしょうがない。歌に限らず何でもそうだと思うけど。でも、例えば腰に息を入れる(実際には横隔膜をしっかり下げて息を入れるってことだけど)なんていうのは、コツもあると思うけど、努力の部分が大きい気がする。できないからわかんないけど。

 

K:できないんかい(笑)

 

私:できない!(笑)寝転がって、足を頭の上にガラケーみたいに折りたたんで息すると腰に息が入るのがわかるよ。立ったらできないけど(笑)

 

K:ほー。

 

私:で、私が何を言いたいかって言うと。

 

K:はいどうぞ。

 

私:宝塚って、けっこう下手だなと思う歌に出会うことあるよね?でも、ジェンヌさんたちは、皆さん本当に努力努力の人たちだから、私はジェンヌさんたちの努力が足りないなんて全然思わなくって。

 

K:ものすごく努力するよね。

 

私:そう!撮影の衣装とか自前が多いみたいだったり、本番の衣装でさえ手作り部分があったり、お化粧とか、何から何まで心配りもすごいし。

 

K:めっちゃくちゃ忙しそうやよね。

 

私:それだけ努力できる人たちなのに、成長に差があるのは不思議なことじゃないとはいえ、人それぞれ歌唱法が違いすぎたり、1人の人の中でも、曲によって歌唱法にブレがあったり(意図したものじゃなくて、無意識に切り替わっちゃってる感じ)。教育どうなってるの?って思って。なんかもう親の目線ていうか、うちの子の教育ちゃんとしてくださってます?みたいな。

 

K:モンスターペアレント・・・(笑)

 

私:笑。『この恋は雲の涯まで』のときの一路さん、当時中学生の私からしても、声が出しずらそうって思ってて。

 

K:杜けあきがトップのとき?

 

私:そう。でもその後はエリザとか東宝出演したりとかしてすごいけど、だいぶ後のインタビューで、海外で発声を習いなおして、そのときにこのままの発声法じゃ喉を潰すって言われたとか確か言ってたから※、そこで変わったんだよね、きっと。あと、柚希礼音(たぶん)のドキュメンタリーを観たことがあって、宝塚の歌の先生が海外の最新の歌唱法を身に着けて帰ってきてそれを教えてもらうみたいな場面があったんだけど、その教育って下級生にまで広く届いてるのかとか気になるよね。個人の努力に頼りすぎなんじゃない?って。

 

 

K:宝塚にメール出しなよ(笑)

 

私:いや(笑)

 

 

 

歌の話、まだつづきます・・・

 

※調べてみたら、一路さんがロンドンで発声法を学んだ時のことが語られているインタビュー記事がありました→ 一路真輝 女優 | 毎日新聞出版

 

 

 

 

宝塚初心者のとりとめない会話①

 

 

この連休、土曜日から月曜日にかけて、彼女が泊まりに来て、彼女がレンタルした動画を観たり、私が録画しておいたスカステを観たり、宙組のライブビューイングへ行ったりと、宝塚三昧の2泊3日でした。

 

会話の9割が宝塚、残りは文鳥の話など。
怖いくらいに宝塚の話をしつづける私たち。


宝塚歴2ヶ月ないくらいの超初心者が、少ないネタと浅い知識で延々としゃべりつづける。
端から見ると地獄のような光景かもしれない(笑)

 


杉浦日向子の漫画『百物語』の中に、『地獄に呑まれた話』(其ノ四十一)という話がある。

 

煮えている池があり、池の中はそれほど熱くなく心地良いけれど、1度池に浸かった部分を池から出してしまうと途端に燃えるように熱くなってしまい、最後には全身池に浸かったままになってしまうという恐ろしい話。

 

浸かっている本人は幸せそうだというのが、なんだか今の私と彼女に重なる。


馬鹿らしくも楽しい彼女との会話を残しておきたいと思うけれど、読む人にとってはたして価値はあるのか。

 

宝塚歴が長い人にとっては本当に役に立たないだろうけど、初心者の人にとっては、なんとなく共感してもらえるかもと思ってみたり。


宝塚って詳しい知識がないと楽しめないんじゃないのかと敷居が高いと感じている人にとっては、右も左もわからなくっても楽しめるのだと思っていただければ。

 

など、無理矢理考えてみるものの、意義なんてどこにも見当たらないね・・・ということは重々承知の上で書かせていただきたい。

需要は不明だけど、せっせと供給。

 


というわけで、くだらなそうだけど読んでやってもいいかと思ってくださる奇特な方、優しい方は、お付き合いいただけると嬉しいです。

 


ではどうぞーーー・・・

 

※どうでもいいことかと思いますが、多少編集(?)してあります。でないと話が前後したり、同じ話題が数日にわたっていたり、同じ話が5回くらい余裕で出てきたり10回以上もありますので・・・。

 

 


12月22日(土)スーパー銭湯にて。

(「スーパー銭湯」といえば、『カンパニー』のみやるり演じる高野悠を思い出してしまう。「スーパー銭湯」さえときめきワードに変えてしまうるりか様・・・)

 

 

私:K(彼女)と私って、初心者同士でめちゃ話合うよね。

 

彼女(以下K):そうやね。

 

私:そしてさあ、初心者の度合いも合ってるっていうか。このまえ、宝塚全く観たことない人と話したんやけどさあ、お芝居とショーが別ものってとこから知らなくて、そこから!?ってびっくりしたわ。なんか大階段がお芝居の中に出てくるって思ってたみたい。

 

K:どんなお芝居よそれ。

 

私:Kも私も一応は前にちょっとは観たことあるやん?そこも合っててよかったよね。

 

K:シメさん(紫苑ゆう)とか、ずんこ(姿月あさと)とか(笑)

 

私:シメさん!Kは初期のエリザとかそんな感じやったっけ?

 

K:そう。妹がけっこう好きで観てたからその影響で。

 

私:私は『この恋は雲の涯まで』と『Le Paradis!!(ル パラディ )』と、退団後のタカハナコンビ。あとは「ベルばら」と「エリザ」のレビューくらい。もともとの知識量が同じくらいで良かったわ。ファッションとか仕事とか全然違っていろいろと合わないことの方が多いのにね。

 

K:全然違うね。出かけたとき、どんな繋がりの2人なんやろうって思われがち。

 

私:そうそう。Kはカジュアルで、私はコンサバ系やしね。っていうかたまにマダムみたいになってるときさえあるしね(笑)マダムとジーパン。宝塚の娘役さんのファッションとか世間とはちょっとズレてる感じやけど、すごい参考になってありがたいわ。年齢は合わないわけやけど。


K:そしてさあ、全然違う雰囲気の2人なのに、お互い全く遠慮がなくて気を使わない空気やからお店の人が不思議に思ってるのが伝わってくるよね。

 

私:でも顔の系統も身長もまったく違って姉妹って感じでもないし。

 

K:飲食店でもあまり会話なかったりして。バーであんまりにも話題なくてしりとりしたことあったよね?

 

私:うん、でもめっちゃ盛り上がったよね(笑)縛りありのしりとり。あの後Kがしりとりしようしようって言ってきて困ったわ(笑)今は宝塚の話があってよかったね。

 

K:ほんとやね。


私:でも話すこといっぱいで食事に集中できないわ。Kと食事に行くと味に集中できて、私の美味しいもの食べるときのベスト相手がKやったのに。


K:それいっつも言うよね。悲しい・・・。

 

私:褒めてるから(笑)。でさあ、宝塚にまだまだ知らない人いっぱいいるとはいえ、ちょっとずつ知ってる人増えてきてるやん?怖くない?どこまで広がっていくのかって。

 

K:怖いよ!(笑)最初は、たまきち(珠城りょう)と、みやるり(美弥るりか)と、月城かなとと、ちゃぴ(愛希れいか)とヤギと(真風涼帆 ※私の第一印象が優しいヤギだったので2人の間でだけヤギと呼んでいます・・・)、コアラ(星風まどか ※真風さんが動物に例えるならという質問にコアラと答えていたので。ちなみに星風さんは、真風さんのことを豹(ヒョウ)と例えていたのではなかったかと思います。ものすごく悩んだそうですが)くらいやったのに。


私:Kは「すごろく」の動画で知ってる人増えたよね。

 

K:キキちゃん(芹香斗亜)のこと好きになったしね。あと愛ちゃんも(愛月ひかる)

 

私:私も「すごろく」のキキちゃん大好き。めっちゃ調子に乗ってたね。

 

K:真風さんもはしゃいでた。すっごい楽しそうやった。

 

私:うん。愛ちゃんのおもしろ動画、もう1回観るから静かにしてって言ってたね。

 

K:あの動画よかったわー。

 

私:ニコ動のコメントで、何回も観ちゃうって書いてた人いたけど、わかるよね!

 

K:うん、わかる!何回でも観れるわ。

 

私:ほんとどーしようもないね(笑)。私、みやるり特集みるためにスカステに入ったやん?そしたらさあ、その特集、ゲストがたくさんいて、どんどんみんなのこと好きになるんやけど。


K:宝塚の思う壺やな(笑)

 

私:あっ!ほんとや!そういうことかー。その番組、すっごい下級生とかも登場するんやけど、そういうことかー・・・。

 

K:仕掛けられた罠にまんまと(笑)

 

私:まあ、楽しくハマってるわけやけど。なんか、朝美?っていう人がいて、名前がちょっとわかんないけど、アーサーって呼ばれてるらしくて、みやるりの特集に何回も登場して気になってたんやけど、その人の新公(新人公演)、スカステつけたらやってて、途中から録画したりして。

 

K:無限やね。

 

私:うん、無限。それ、プロムの話で。

 

K:N(=私)、プロムめっちゃ好きやん?

 

私:そう。アメリカの女子高生ドラマといえばプロム。スクールカースト話を楽しむ下世話なやつ。大好き(笑)。名作になるわけがない感じのテーマやけど。でもチャンスがあったらちゃんと最初から録りたいわ。

 

K:好きにしなよ。アーサーの名前、絢(じゅん)みたいやよ。

 

私:わりとそのままでよかったんやね。宝塚の人ってまずなんて読むの?ってなるから、顔と字面だけでなんとなく覚えてる人が多くて認識しにくい。私もともと宝塚に限らず字面だけで認識してること多いから。「レミオロメン」ってはじめて口に出したときのドキドキ忘れられないわ(笑)一か八かで言ってみたら無事言えたけど。

 

K:宝塚はなんて読むかわからない人ばっかりやよね。困るわ。

 

私:『ホンマでっか!?TV』で、人は頭を使いたくなくてできるだけ省エネを好むから、読みやすい名前の人の方が売れやすいって言ってたよ。そういえば、蕗谷虹児より竹久夢二の方が有名なのは、名前が読みやすいからだっていう意見を読んだことあるよ。私だって、母親の地元の人じゃなかったら蕗谷虹児のこと知らなかったと思うし。営業的にどうなの?って思うけど、宝塚まったくそんなの関係ないよね。


K:愛称もあるしね。

 

私:覚えることたくさんある。そして、まだ圧倒的に知らない人の方が多いよね。

 

K:これ、どこまで続いていくの?ってなるよね。

 

私:ねえ、かれこれ3時間ちょっとここにいるよ。

 

K:宝塚のことだけを喋りつづけて(笑)

 

私:こんなに長居したこと今までなかったよね?こわいこわい。

 

K:まだなんにも動画みてない。

 

私:いっぱいあるよ(笑)

 

K:あー楽しみ!

 

私:うん(笑)、早く帰ろ。

 

 


つづく・・・