「私」は、ただ「反応」しているだけ。

アラフォー独身女子(彼女はいます)。「人生これでいいのか?」と思いながらも、「毎日楽しく暮らす」のが1番の望み。

買い物は人生を豊かにすると信じて・・・。

 

 

「毎月5と0のつく日は楽天カード利用でポイント5倍」
(とはいえ、通常でも楽天カードはポイント3倍なので、+2倍ってだけなのだけど)

 


ワンピースを買おうかどうか迷っている。
2着。


そして、今は「お買い物マラソン」期間中。

 

そしたらついでに、シャンプーを買おう。
弟への総菜セットや楽譜も買ってしまおうか・・・。
なんだか忙しくなってきたなぁ。

 

なんて楽天の策略にまんまと乗るわたし・・・。
特に努力しているわけではないのだけれど、ダイヤモンド会員。

 


3日ほど前には、メルカリから500ポイントをプレゼントされ、九谷のビールグラス(2個)と、幸楽窯の菊尽くしシリーズの深皿(2枚)を買ってしまった。

1,300円+6,000円-500円=6,800円

 

まんまと・・・。

 


昨日は、加湿機を注文した。
16,236円
イオンカートリッジは、718円
〆て16,954円

 

 

たまに買い物依存症かな?と思ってネットで簡単な診断などしてみたりするけれど、買った後に品物に興味がなくなるということもないし、罪悪感もないし、買ったものはほぼちゃんと使っている。

 

それどころか、買ったものを何年経っても買ってよかったと思いつづける。
私の部屋にある物たちは、日々私に熱く見つめられていたりする。

 

そして、それを買った自分のこともそのつど褒める。
自己肯定感が高まる→また買い物がしたくなる、という流れ。

 

もちろん失敗することもあるし、整理整頓好きで好みもはっきりしているから、なんでもかんでも買いつづけるということはない。

家計簿もしっかりつけていて、定期的に反省はする。年間で予算を立てているし、金銭感覚は一応あるつもり。


適当に買うということはないので、何かを買うとなるととても大変だが、それだけに買った後の充実感もすごくある。

 


菊尽くしシリーズの深皿は、まずは菊づくしの柄が気に入って、最初は丼を買おうと思っていたけれどサイズが小さいことがわかり、蓋つきだけど蓋はいらないとなり、じゃあ茶碗はどうかと思うもちょっと派手すぎるし・・・、などなど考えつつ。
その一方で、そもそも普通にはあまり売られていなくて、メルカリで出品されるのを毎日チェックして、それでも買い逃したりなどを経て、やっと手に入れた。


加湿機は、数年前からほしかったけれどメンテナンスに自信がなくて、毎年見送ってきたけれど、文鳥のことを考えるとやはり要るとなったのが冬に入る前くらい。
買うならコレだと決めたものの、他の方法でなんとかなるのではとまた見送っていたのだけど、12日に理想の加湿機がシャープから出ていることがわかり、そこから底値を調べ、今なら底値ではないけれどAmazonで買うのがよさそうと思っていたら、翌日には3,000円くらいも値上がりしてしまって、また調べて、そしたら17,000円が底値だと思っていたのに、ケーズデンキで16,000円くらいで買えて、ものすごく満足している。


けど、まだ届いていなくて、プラズマクラスターの発生音が気にならないか心配してもいる。

 

これまた文鳥のために空気清浄機を買ったときには、プラズマクラスターの発生音を心配してダイキンにした(他の点でもダイキンの方が良かったけれど、その分値段も高い)。

このときは、文鳥の糞からカビが検出されてしまったときで、底値とか全く気にせず即購入。
ただ、2日間で一気に気持ち悪くなるくらい調べに調べ、考えに考えた。


今回は、実家の除湿器がプラズマクラスターだけど音は大丈夫だったので(購入当初しか確認していないけれど)、ちょっと賭けに出てみた。
(空気清浄機(加湿機能付きも)とエアコンについては、発声音が気になる人がいることはわかっているけど、加湿機はよくわからず・・・。)

 

 

『ホンマでっか!?TV』で澤口先生が、ネットショッピングをする人はボケにくいと言っていた気がするのだけど、注文した商品が期待通りかどうか心配したり、届いて喜んだり残念がったり、いろいろな心の動きがあるのがいいらしい。

 

と、自分を納得させてみたりして・・・。

 

 

ただ、「社会的充足+物欲=価値は一定」と植木先生が言っていて、気になるところ・・・。

 

もっと、社会的な方向にたくさん努力すべきなのかもね・・・。

 


しかししかし。

「衣食住以外の買い物を楽しめる=健康な証拠!?」とも植木先生は言っている。

 


今現在、まだまだお正月期間中ということで、テレビ台の上に、お正月のミニちりめん細工(海老がのった鏡餅・門松・梅・米俵)、ミニちりめん細工よりは大きいけれど小さいサイズの門松2つ、文鳥だるま2種類、文鳥まんじゅう2種類、願掛けちゃん(縁起の良い柄の白文鳥の置物)、花の形の水引をかけた薄紅色の花瓶、のし柄の徳利が飾ってある。
おばあちゃんの家のような感じ。

 


私は健康!

 


あと、『ONE PIECE』の作者の家に行った回では、フィギュアなどがたくさん飾ってあるのを見て、澤口先生が、雑多なものがいっぱいあるとクリエイティヴィティが高まると言っていた。

 


創造力アップ!

 

 

バランスが難しいけれど、買い物ってやっぱり楽しいなと思ってしまう今日この頃というか、ここ数年(10年前となると、まだまだ未熟という感じ)。

 


そして、今はもう15日。
ブログを書いている場合ではない、楽天を見に行かなければ・・・。

 

 

「LGBT」恐るるに足らず ~私たちは、ただ暮らしているだけ~

 

 

Twitterで、トランス女性差別について激論が交わされている。

 

私はTwitterは主に、かわいい文鳥を見たり、すぐ売り切れてしまう文鳥グッズの発売情報を得るために見ていて、一応フェミ系やLGBT系のアカウントもフォローしているけれど、日々熱い議論が繰り広げられているのを横目に見ながら、議論に加わることはほぼない。

 

昨年末くらいから、性別適合手術を受けていないトランス女性が銭湯に入ることを認めるか認めないかということが話題になっているのはなんとなく知っていたけれど、年が明けてますます議論がヒートアップしていっていき、私の知人たちが仲違いするにいたって、そして、黙している人も差別に加担しているという意見をたびたび目にするにいたって、ここ数日いろいろ考えて頭がキューっとなってしまっていた。

 


心が女であれば誰でも女湯に入っていいということになれば、トランス女性だと偽って入ってくる男性をどうやって防いだらいいのか、怖い、そんなことは認められないという意見。

 

わかる。

 

でも、だからといって、何の罪もないトランス女性に対して、あなたは怖い存在だと言うのは酷いことだし差別だという意見。

 

わかる。


シス女性のために、トランス女性が我慢を強いられなければならないのはおかしい。

 

わかる。

 

でも、そのためにシス女性が危険にさらされるなんてダメだ。


わかる。


トランス女性の中には、女性と認められないような人もいるし、犯罪を犯す人もいる。

 

わかる。

 

本当の女性かどうかを決める権利はあなたにはない。

 

わかる。

 

犯罪を犯す人はどんなセクシュアリティの人の中にもいて、トランス女性の犯罪だけ1件でもあったら全てのトランス女性の権利が奪われることになるのはおかしい。

 

わかる。


差別はどんな属性の人に対しても絶対にダメだ。

 

わかる。

 


・・・・・・、

みんなわかってしまう。

 


この議論で明らかにアウトだと思うのは、トランス女性と犯罪者を混同してしまっていたり、何の罪もないトランス女性を貶めるような発言をする人たち。


元参議院議員の松浦大悟氏も誤った情報でトランス女性への恐怖を煽っている。

 

 

完全にアウトだという人も少なくはないけれど、どちらの意見もわかると感じることが私には多いこの問題。

 

何故そんなに言い争いみたいになってしまっているのか。


思考が堂々巡りすぎて、みんな忙しすぎるのかしら?と思ってみたりするほど。

 

「自分は正しいって思ってる人って、なんでいつも強張っているのだろう」と田中美津は書いていて、強張るとしたらそれは体調のせいだから、体調が悪かったら相手には上手く伝わらないだろうと思うから言わないとのことだったけれど。

 

とはいえ、差別は悪。

体調が悪くても、意見を言うべきときは言わねばならない。

 

差別はどんなものであっても悪いというスタンスは変えてはいけないし、自分の問題さえ解決されれば良しというものではない。
それは単純に倫理の問題だからではなく、この世に差別がある限り、今自分が差別されていなくてもいずれ差別される可能性があるという、どこまでも自分の問題なのだから、向き合わざるを得ないのだ。


渋谷区がセクシュアルマイノリティに積極的に理解を示した一方で、ホームレスの人たちを排除したことを受けいれてはいけない。

 

 


などなど考え続けていて、ハッと気づいたのだけれど。

 

なぜこんなレアケースのことで、みんなお互いを罵倒し合うほどの事態になってしまっているのだろう。

 

そして、連鎖的にハッと思い当たったのだけれど。

平沢議員の「LGBTばかりになったら、国はつぶれる」発言。


個人的には、セクシュアル「マイノリティ」なんだから、つぶれるわけないじゃん、増えるとか思ってるんだったらただの勉強不足、と一笑に付していたのだけれど(相手は政治家なので、きちんと抗議をすることはもちろん必要です。LGBT法連合会が抗議しています)。


そして、杉田水脈議員の「生産性」。

 

 

みんな話がでかい!

 
「マイノリティ」なのだから、権利を認めたところでマジョリティの世界にたいした影響を与えるはずがないと思うけれど、もしかして、セクシュアルマジョリティの方々がイメージするセクシュアルマイノリティというのは、ものすごいパワーを持っていたり、超個性的なそうそうたる面々だと思っているのでは?と思った。


メディアに出るセクシュアルマイノリティは、メディアに出るセクシュアルマジョリティと同様に、一般人ではないのは仕方のないことなのだけれど、セクシュアルマジョリティの人たちからすれば、知っているセクシュアルマイノリティ=個性の強い人となってしまうから、知らないセクシュアルマイノリティも概ねこんな感じなのだろうと思ってしまうのかもしれないと推測している。


ナジャ・グランディーバと釜愚痴ホモ恵のトークはすごく好きだったりするけれど、もしかしてトランス女性のイメージってそんな感じなの?と思ってみたり。

そもそも、ドラァグクイーンとトランス女性は違うわけだけれど(もちろんオネエも)。

 

 

あと、タレントとかじゃなくて、一般のLGBTを取り上げた場合でも、どうにもこうにも一般じゃないよね・・・、という例も少なくない。


ビアンカップルの家族のアパートが映ったときに、一緒に見ていた友達が「この部屋ベニヤ板・・・」とショックを受けていた。

LやTは貧困に陥りやすいけれど、情報が1つ多くのっかってくると、そこで伝えようとしていた本質が見えにくくなってしまう。

 

私が忘れられないのは、トランス女性としてインタヴューを受けていた人の格好が全身ピンクだったこと。

まじめな番組で、終始まじめなインタヴューだったけれど、スムーズに話が入ってこない。


全身ピンクでコーディネイトするなんて、シス女性ならよっぽどの変わり者か肝が据わった人だと思うし、もしその人がそのどちらでもないのなら、女性は自由にファッションを楽しめるという幻想を抱いている人だと思った。


全身ピンクなんて、林家ペー&パー子と同じくらいの特殊さなのに。
林家ペー&パー子を見て、一般的なセクシュアルマジョリティのことがわかるわけがないのと同じように、全身ピンクのトランス女性を見て、一般的なトランス女性のことがイメージできるはずがないのに。

 

一体なぜこの人を取り上げようと思ったのか。

 

私はゆる~くLGBT支援に関わっているので、その理由がなんとなくわかる気がするのだけれど、LGBTを取り上げたいと思っているメディアの人は、とりあえず取材に応じてくれる人を深く考えずに報道してしまうと感じている。

 

取材に応じる人は、意識が高い人や覚悟のある人の他には、精神状態が不安定な人が多い気がしている。
取材を受けることで自己肯定感が高まるのかもしれないし、妙にテンションが高いのが理由かもしれない。

 

いずれにしても、メディアに出るセクシュアルマイノリティは、一般的なセクシャルマイノリティの実態を表しているとは言い難い。

 

メディアで活動している人は、何かしら個性が際立っていたり、優れたところがあったり、セクシュアルマイノリティの問題に仕事として関わっていたりする。

 

LGBTの人たちの中で、一般の人よりも魅力的だと感じる人は、実はセクシュアリティとは関係のないところでのリソースがあることが多い。

だからこそ、1つマイナス要素があっても跳ね返せるだけの力があるという身も蓋もないことだったりする。

 

ゆる~く活動している(活動ともよべないようなレベルの)私は、メディアで活躍する人と多少交流したこともあるけれど、そのアクの強さについていけなかった。

 

一方で、活動なんて全くしていない友人知人の中では、私は少しは意識が高い方で、友人知人の特に何も考えずに生きていく姿勢に、そんなに諦めて生きていっていいの?と思ってしまう。

私と彼女が出会うきっかけになったオフ会に、当時セクマイではなかった私が参加したのは、ビアンの人たちならフェミニズムの話ができるのではないかと思って場違いなのに参加させてもらったのがきっかけなのだけど(今も付き合いのある主催者は、彼女に「変な人くるよ。期待しないで」と言っていた・・・)、そのとき仲良くなった人たちと数知れず会って話しても、誰も社会問題についても、将来のことについても真面目に話すということはなかった。

 

それで物足りなくなって、「活動」というものをしてみようと思ったのだけれど、そちらのテンションにもついていききれなくなって、今はゆるく関わっている。

(めちゃやる気のある人が入ってきたらどうしようなんて不届きなことを考えて、タモリが番組をはじめるにあたってスタッフを集めて言ったという言葉「やる気のあるものは去れ!」を思い出したりなどしている・・・)

 


そんなわけで、トランス女性と会う機会もまあまああるのだけれど、正直なところ、全身フリルでピンク系の人はいた!その年齢でそのスカート丈はないだろうという人も。(基本的にはみんな好きにファッションを楽しんだらいいと思っています!)

 

でも、それもやはり特殊だからこそ印象に残るのであって、多くのトランス女性は女らしい!恰好はしていないし、溶け込みファッションとでもいいたいほど、自然。

 

昨年末、私はあるトランス女性から「私の格好どうですか?」と訊かれて、最初はファッションチェック的なことを私に求めているの?と意味がよくわからなかったのだけど、よく訊いてみると「私の格好は変ではないですか?」ということだった。

 

その人の格好は、変どころか、色のバランスとか差し色とかしっかり気をつかっているのがわかる素敵な恰好で、一方私はといえば、ブラックとブラウンで無難にまとめて、靴もがんばる元気がなくてぺたんこ靴だった。
一緒にいたゲイの友人にいたっては、防寒重視の変といってもいいような恰好をしていた。
なぜ私たちに聞くの?という状況なのだけれど、本人はそのくらい自分がおかしくないかどうか不安なのだろうと思って切なくなった。

 

事前にちゃんと女性に見えるか不安です的なことを書いてきた人が、実際に会ってみると、何をそんなに不安に思う必要があるのかというほどの溶け込みファッションで、人がよさそうな、これまた私より良い印象を持たれるのではないかと思うような人もいた。

 


街でたまにみかけるトランス女性は、目にとまるくらいには浮いているので人の記憶に残ってしまうと思うけれど、実際はもっと周囲に溶け込んでいるのではないかなと思う。
そして、浮いていたとしてもそれはそれで問題などないとも思う。

街で、この人男に見えるけど格好は女、そして堂々としている、という人をたまに見かけるけど、しばらくすると「おかあさ~ん」とか言って子どもが駆け寄ってきたりして、押しも押されもせぬ女性だということがわかったりする。

セクシュアルマイノリティとセクシャルマジョリティの差なんて、本当に大した差じゃないと思うのだけどね・・・。

 


実際の多くのLGBTは、誰かを脅かすなんてとんでもない、悲しいくらいに一般人なのだけれど、一般人というものは露出しないものであるので、なんとも難しい・・・。


このまま静かに暮らしていければそれでいいのだけれど、制度を変えてもらったり、周囲の理解が深まらないと困ることも多々あって。


昨年の春、私が救急車で運ばれたとき、連絡を取れる人を訊かれて、「近くに友人が住んでいて・・・」と彼女に連絡をとってもらおうとしたけれど、「ご家族でないと」と言われてしまい、「でもすごく親しくて・・・」と言うと、「彼氏さんですか?」と訊かれ、「ではないんですけど・・・」とそれ以上言えず、そのあとも何度か言おうかどうしようか迷ったけれど、結局言えなかった。

今ケロっとしているから、余計なこと言わなくてよかったーと思うけれど、これが死ぬ事態になっていたら、後悔するどころではなかっただろう。


やっぱり社会を変える努力は必要で、このままただ暮らしているわけにもいかないのだよね・・・あー本当に難しい。

 


とりあえずは、トランス女性に対して特殊すぎるイメージを持っている方には、実際はすごく繊細な方が多いですよということを知っていただきたいし、LGBTの多くはTHE一般人ですので、無駄に恐怖を煽るような話には注意していただきたいと願います。

 

 

自分に釣り合う人 ~自分の価値を見積もることの難しさ~

 


地方では生きづらいという理由で東京へ転職していったAちゃんと、2年ぶりくらいに会った。

 

Aちゃんは私より10歳くらい年下のビアンで、上京する前は、会社で結婚の話題を振られて嫌な思いをするし、出会いのチャンスもあまりないとのことだったのだけど、昨年の秋に彼女ができたと報告があって、その話を聞こうとこのお正月に私の彼女と3人で食事をした。

 
Aちゃんは、もてる。華やかなタイプではなく、ナチュラル系というのだろうか、程よくいい感じ。イベントやオフ会などがあると、必ずAちゃんを好きになる人がいる。

 

Aちゃんに彼女ができるかどうかはAちゃん次第だというのが、私と彼女(わかりにくいので、以下K)の考えだった。
かといって、お高くとまっているとかそういうことではない。

 

東京へ行く前にも、Aちゃんに彼女がいたことがあったが、失礼ながらAちゃんと釣り合うとは思えなかった。

 

外見的には地味だったし、Aちゃんの好みは女性らしい格好の人だということなのに、ボーイッシュというわけではないけどごく普通のカジュアルな感じだった。


人は外見ではないという意見もあるだろうけれど、外見も大切な要素だと思う。

 

 「人間は中身だ」などという人には、外見に顧慮しないでいられるだけの権力があると小倉千加子は書いていた。

「ファッション・センスとは悲しみの顕現である」と。

 

 

はたしてAちゃんの元カノに、外見の好みの差を埋めるだけの何かがあったのか。

そんなハードルの上がった状況にもかかわらず、その元カノはなにやら気障で、Aちゃんを不安にさせたり悲しませたりしている様子なのだった。

名の知れた会社に勤めていたのでプライドが高かったのだろうか。

いったいお前は何様のつもりなんだ、と私とKは陰ながら怒っていたものだった(余計なお世話・・・)。


その後、元カノの転勤を機に別れたとのことで、Aちゃんには、気障はよくないんじゃないか、話しやすい人がいいと思う、特にAちゃんはKと同じで自分から積極的に話題を出せるタイプじゃないからと伝えておいた。

 


Aちゃんが次に付き合う相手はどんな人なのだろうか。
Aちゃんは東京へ行ってすごく垢ぬけているのではないか、出会いの場もたくさんあるだろうから新しい彼女はAちゃん好みのフェミニンで素敵な人なのだろう、とKと想像していた。


2年ぶりに会ったAちゃんは、メイクもファッションも以前とは変わった印象もなく、新しい彼女はまたしても女性らしいファッションの人ではなかった。

 

聞けば、Aちゃんがいいなと気になった人にはアプローチするチャンスがなく(というかチャンスを作らず)、何人かの人にアプローチされた中から(確実になしな人もいる中で)、趣味が合って気を使わずに話せる人を選んだということだった。

 

数時間しゃべった中で、Aちゃんは「顔で選んでないから」と何度か言った。

 

写真を見せてもらったけれど、性格の良さそうな人に見えたし、きっちりメイクしているわけではないから美人という印象ではないけれど、顔立ちも悪くない感じだった。

 

それでも、「顔で選んでないから」と何度も言うということは、Aちゃんのタイプではないということなのだろう。

 

顔がタイプかどうかは、なかなかに大切なのではないかというのが私の考えだ。

客観的に美人かどうかではなく、個人的に好きか嫌いかというのは、個人的に付き合う相手、それも友人知人ではなく、恋愛対象とするのならかなり大切な要素なのではないかと思うのだけど。

 

性格だって顔に出るし。
その人がどんな人なのかは顔を見ればわかる説、を私はけっこう信じている。

また、内面が好きな人の顔って良く見えるし、内面が嫌いな人の顔はたとえ客観的に整っていたとしても嫌いに思えてくるものだと思う。

 


Aちゃん・・・。
なんだかまたしても心配になってしまっている。


Aちゃんの今の彼女は、ベストではなくベターなのではないだろうか。

 

と考えていて、私はKと付き合う少し前に考えていたことを思い出した。

20代後半だった私は、人は誰でも良いところがあるものだということがわかってきて、これまでは好みの範囲がとても狭かったけれど、もしかするともっとストライクゾーンを広げることができるかもしれないと思いはじめていた。

 

けれど同時に、ベストではなくベターな人と付き合ったとして、もしベストな人があらわれたら、ベターな人を邪魔に思うのではないか、それは面倒だし、ベターな人にも悪いことをすると思い、やはりベストな相手を見つけたいと思った。


ベターがベストになればいいのだけれど、直観みたいなものも案外に馬鹿にできないし、好き嫌いというものは、良い悪いでは測れない複雑なものだから難しい。

 

 

Aちゃんの今カノは、私とKからみると、顔も悪くないと思うし、趣味が合って話しやすいならいいと思う一方、ゲイの人と割り切って偽装結婚していて、離婚するタイミングを見計らっているというところがひっかかっている。


いずれ離婚するといっても多少なりとも波風は立つだろうし、その面倒さを補って余りあるものがないと付き合いたくないと私なら思ってしまうところだけれど、Aちゃんはそれはその彼女の問題だと割り切っているようだった。

 

 

Aちゃんが、以前ちょっといいなと思っている人のことを話しているときには、もっとはしゃいでいて、ときめきが感じられた。

付き合ってまだ3ヶ月くらいなのに、今回はそれが全く感じられない。

 

Aちゃんなら、好みの外見で性格が合った上でときめける人と付き合える可能性が十分あると思うのだけど、なぜちょっと妥協してしまうのだろうか。
本当に余計なお世話なのだけれど、歯がゆい。

 

Aちゃんの自己評価が、実際より低いのではないだろうか。


私なら、自己評価の低い人とは付き合いたくない。

なぜなら、人は自分の価値と釣り合う人を選ぶと思うから。

 

友人が、付き合っている相手を、こんな自分と一緒にいてくれる人はこの人しかいない(性格の相性とかそういうことではなく、単純に自己評価が低い意味で)という言うのを聞いたとき、私だったらそんなことを言われたらすごく嫌だと思った。

 

「こんな自分」の価値が、私の価値だと思うから。

 


これが結婚となると話はもう少し複雑になるだろう。


結婚していると世間体がいいし、生活していくために結婚する人もいるだろうし。

 

夫のことはそんなに好きではなかったけれど、とにかく結婚というものをしたかったから結婚したと公言する人に何人か会ったことがあるけれど、これは珍しい話でもなんでもないと思う。

 

結婚相手自身の価値とはまた別に、結婚それ自体に価値があるのだから。

 

付け加えると、結婚については、小倉千加子が、「階級」によって求めるものが「生存」・「依存」・「保存」と異なると看破している。

 

 

また、恋人がいないと耐えられないタイプの人は、付き合ってくれるというだけで相手の価値が上がってしまうので、自分の価値より低い価値の相手と付き合う可能性が高くなってしまうのではないかと思う。

 


しかし、Aちゃんは結婚をしようとしているわけでもないし、恋人がいないとダメなタイプでもない。

それなのに何故。

 

小倉千加子が結婚についての話の中で、買い物をするときには自分が支払える額がわかるので、予算の中で選ぶということが自然とできるけれど、人を選ぶときには、まず自分の価値を自分で見積もらなければならないので難しいと書いていた。


Aちゃんの価値は、本人が見積もっているより高いはず。

そして、そのAちゃんに今の彼女は釣り合わないと私とKは思っている。

でも、私とKがAちゃんの彼女の価値を低く見積もったとしても、Aちゃんが価値が高いと感じていれば何も問題ない。


人が人を評価するのに絶対はない。

私とKはどうやら、馬鹿な話で盛り上がれるということに大いに価値を感じているということを最近自覚してきたのだけど、馬鹿話をするなんて低レベルだと真っ当な評価をする人にとっては、マイナスポイントでしかないわけで・・・。

 


せっかくたった1人の相手を選ぶのだから(モノガミーの場合はですが)、お互いに自己評価が高く、そんな価値のある自分に釣り合うと思う相手への評価もお互いに高い、というのがやっぱり幸せなのではないのかなと思う次第。

 

Aちゃん・・・。

 

人が人を選ぶということの難しさを、しみじみと感じてしまったのでした。
そして、納得できねーなーと不満なのでした。
そして、完全に余計なお世話なのでした・・・。

 

 

2019年の目標 は、「活性化!活性化!」と「自己肯定」




2019年の目標は何にしようかと考えていてハッとした。

なぜなら、私が2018年の目標だと思っていたのは、2017年を迎えるにあたって考えた目標だったことに気づいたから。

あれから2年経っている。こわい。

なぜそんなことになってしまったのかというと、2017年末は、2018年を迎えることをただただ恐れていたせいだと思う。

仕事を減らすこと、母の癌治療がはじまること、この先どうなっていくのだろうと不安だった。

 

けれど、春には自分が救急車で運ばれて手術したりなどという事態になってしまい、もうどこも痛くなければそれでよしという心境になれた。


それが良かったのか悪かったのかはわからないけれど、診察台で苦しみながらも感じたあの吹っ切れ感は忘れられない。

 
人生には、「上り坂」・「下り坂」・「まさか」があると言われるけれど、「まさか」は、「上り坂」か平和なときに訪れると勝手に思っていた。
「下り坂」のときにも「まさか」は訪れる。
そうかそうか、そういうこともあるよね・・・と1つ学んだ。

 

今はすっかりケロっと過ごしているし、母の治療もひと段落ついている。

 



そんなこんなでの2年越しの目標は、「血となり肉となるまで」だった。

何事も繰り返すことなしには、自分のものにならない。
たった1回の経験でも、繰り返し思い返す、それでもかまわない。

量より質。多くを求めて結局は何も残らないよりも、1つでも自分の身になるように心がけたいと思っていた。

繰り返しに耐えうるものに出会いたいという希望もあった。


そんな思いがあるなか出会った『BADDY』。

繰り返し観たり聴いたりしていることの幸せを噛みしめている。

(それにしても、このブログの『BADDY』登場率の高さよ・・・)

 

 
それを受けての(?)2019年の目標は、

「活性化!活性化!」


世の中には、無理をしないように気をつけなければならない多忙な人が大勢いるけれど、どうしてものんびりしてしまう私にはぴったり。

思いついてからすぐに気に入って、年末からすでに「活性化!活性化!」と唱えている。

すると力が湧いてくる。

 



さて。
「活性化!活性化!」と威勢の良い私とは対照的に、弟は何やらモヤモヤしている様子。


弟は、私が中学2年生のときに生まれた。
私はそれまで一人っ子としてたっぷり愛情を受けていたけれど、それまでの恩は何処へやら中学生になり反抗期に入っていた(そしてその後なんと、母親の育て方に不満ありとして、反抗期(?)は10年以上続いてしまったりなどして・・・)。
なので嫉妬などは全くなく、むしろ私と母親との間を取り持ってくれたのが弟で、
両親だけでなく、私にも可愛がりに可愛がられて弟は育った。

弟は県外で就職してしまい、帰省するのはゴールデンウィークとお盆と年末年始だけ。これだけ帰ってきてもらえれば文句はないのだけれど、家族みんな弟が大好きなので、少なく感じてしまう。

元日は、夕食時に実家へ行き、家族みんなで『芸能人格付けチェック!』を観て、引き続き『ドリーム東西ネタ合戦』を観るのが恒例になっている。

面倒な親戚づきあいもないし、初詣にも行かない(行きたい人は個人で)。

うちの家族は、日ごろはものすごく緩くて、門限もないし、食事のタイミングが合わなくても何も言われなかった。それどころか、基本的な挨拶もあまりちゃんとしないし、喧嘩してもわざわざ謝らないし、みんな気分で態度が変わるし、全くまとまりのない家族。

だからこそ、みんなで同じ番組を観てあーだこーだ言う、年に1回の団欒がなんだか輝いている。
いつまで4人一緒で過ごせるのかわからないのでよけいに。

(とはいえ、年に1度くらいじゃないとキツい・・・。)

 

 

毎年恒例のTV鑑賞を楽しんでいると、弟が何かと番組出演者を指しては、この人はこれだけのことを成し遂げていて凄いという発言をした。


どうやら弟は、26歳の自分が今現在大したことをできていない、今後も何事も成し遂げることなく生きていくのかという思いに駆られているようだった。

今年40歳になる私からしたら、26歳なんて若い!としか言いようのない年齢なのだけれど、弟としてはもう30が目前という気持ちらしい。

私にしたら30歳だって十分若いと思うのだけれど、弟の気持ちはよくわかる。


私もなぜか、小学生の頃からもう遅いという意識が常にあった。だからといって投げやりになるとかそういうことではないいのだけど、自分より昔から努力を積み重ねている人の存在などを意識してしまうということはずっとあった。

 

 「自由とは他の誰かになりたいと思わないこと」だと田中美津は書いていた。

 

他人と比べても良いことはないというのは百も承知。
そんなことはみんな知っていることだ。

 

でも、それが難しい。
人と比べるという煩悩は、数多ある煩悩の中でも最もなくし難いものらしい。

 

人はなぜ自分と他人を比べてしまうのか?


私が弟に何か特効薬を授けることはできない。

けれど、解決法はわからなくても、幸せになる方法ならわかる気がする。

 

 

成功は幸福の1つの要素でしかないので、成功を得るために他の要素がすべて犠牲にされたとすれば、あまりにも高い代価を支払ったことになる。

 

(ラッセルの言葉より引用)

 

 

平民も奴隷も征服者も 
本音を吐かせりゃ、昔も今も
人と生まれて最大の幸福は
人柄に帰すると言っているゲーテ

(ゲーテ『西東詩集』より引用)

 

 

 成功と幸せはイコールではない。


万人に評価されなくても、たった1人でも自分を好きになってくれる人、認めてくれる人がいたら、もしくはそういう経験を忘れないでいられたら、自分をまんざらでもないと思って生きていけると思う。


だから私にできるのは、弟に私にとってあなたは大切な存在だと感じてもらうことだけ。


弟が生まれると知ったとき、可愛いと思えるか心配した。


小学生の頃こそきょうだいがいなくて寂しいと思ったこともあったけれど、中学生になる頃にはしみじみと一人っ子で良かったと思っていた。

私はちゃんと笑いかけてあげられるのかと心配して、笑顔の練習をしてみたり、赤ちゃんが登場している漫画(『赤ちゃんと僕』)を引っ張り出して読み返したりしていた。

そして、生まれるのなら妹がいいと思っていた。


生まれてみればそんな心配は杞憂で、病院で弟を見た瞬間に、めちゃくちゃ可愛い!と思えた。

 

反抗期まっただ中だったので、表面的には全くリアクションはしなかったけれど、可愛い気持ちが抑えきれなくて、帰宅後父と近所のコンビニへ行く途中、「可愛かったね・・・」とボソッと言ったら、父が「うん」だったか「ああ」だったかそれだけ答えて、また黙々と歩いた。

私としてはとても良いエピソードだと思っていて、後に大きくなった弟に伝えたら、「なにそれ!?、ショックや。もっとお祝いムードの中生まれてきたと思っとったわ」と悲しまれてしまったけれど、私は弟はちゃんとたっぷりの愛情を感じて育ったのだなと嬉しかった。

 

私が、「私なんてもう40歳になるけど、前向きに生きていこうとしてるよ!」と言ったら、「お前はもう死に向かってるから(笑)」と笑わせてくる弟。

 

私が弟に女性と付き合っていることをカミングアウトしようとして、「私の秘密知りたい?」とメールしたときには、「お前とは秘密を共有したくない」と返信がきて笑わせてくれたこともある。
(「お父さんとお母さんは知ってて、あんただけ知らなくてもいいの?」と気を引いてなんとかカミングアウトにこぎつけた。)

 

そんな関係だから、あらたまって愛情表現はしないけれど、私が弟を大好きなことは駄々洩れだと思う。

そして、弟の努力や能力も自然によく褒めている。



人は自分の力だけで自信を持つことはできない。
誰かに愛情を注がれ、褒められるからこそ自信を持つことができる。

それが万人からである必要はなく、たった1人でも大丈夫。
それがあれば生きられる。
自分は価値のある存在なのだと思える。

そして、1度でもそんな経験ができれば、ずっと誰かに評価してもらいつづけなくても、自分で自分を肯定することができるようになる。

もちろん常にではないかもしれないけれど、必ず拠り所になる。

 


自分が大切だと思う人、良いところがあると思う人には、積極的にそれを伝えることを意識したいと思った。

また、自分自身に対しても、今年は仕事面で頑張り時なので、「自己肯定」を意識してみたらいいかもしれないとも思った。

 

というわけで、今年は去年の分も合わせて目標が2つあってもいいかもしれないと思い、今年の目標は、「活性化!活性化!」と「自己肯定」となりました。

 

 

 

宝塚初心者のとりとめない会話⑤ ~続・くだらない編 ~

 

 

 

 

〈12月23日(日)私の部屋にて〉

 


(『トリプルアニバーサリー』を鑑賞)

 


K:あ、キキちゃん出てきた!悪い顔してる(喜)

 

私:うん。ふざける気満々の顔(喜)


(和希そらくんが挨拶直後、なぜか間髪入れずに「えぇ!?」と自分突っ込みする)

 

私・K:めっちゃ面白い!!

 

私:この人なんなん?

 

K:もう一回見よう!

 

私・K:・・・(再生)・・・・・・、笑!

 

K:これ、何回見てもおもしろいやつや(喜)

 

私:うん(喜)。和希そらくん、好きになったわ。

 

K:どんどん好きな人増えるね。

 

私:芸人さんだと少なくとも一呼吸空けるよね。なんで間髪いれずなん(笑)。この番組、「すごろく」と同じくらい良くない?

 

K:かなりいいね!

 

私:こういう番組もっと観たいね。

 

K:大すごろく大会とかやってほしいわ。

 

私:笑。ねえ、次2016年の『宝塚スペシャル』観てほしいんやけど。

 

K:えーーーー。

 

私:いろんな人でるし面白いよ。真風さんもキキちゃんも出るよ。

 

K:観る!

 

私:ねえ。轟さんって、Kが観てた頃からいたよね?

 

K:うん。たぶん高校生くらいのときに3番手やった。ルキーニやってたし。

 

私:で、Kと付き合いはじめた頃に、轟さんずっとトップみたいなことになってるって知ってた?って驚いてKに話したの覚えてる?

 

K:覚えてない。

 

私:何にも覚えてないな。

 

K:はい・・・。

 

私:Kと付き合い始めたのが10年前、轟さんの話をしてから少なくとも8年は経ってるからさあ、まだ健在ってびっくりすぎるよね。

 

K:とてつもなくすごいね。

 

私、失礼ながらどのくらい人気あるのかなって思ってTwitterで検索したら、昔のコメントとかじゃなくて、リアルタイムな感じで、ファンのツイートがあって現役感あったよ。

 

K:昔からのファンもいるやろうけど、それもまたすごいよね。

 

私:で、その中で、轟悠しりとりっていうのをしてる人がいて。

 

K:何それ?(笑)

 

私:轟悠からスタートして、どんどんジェンヌさんの名前でしりとりしていって、最後にまた轟悠で終わるっていう(笑)

 

K:めちゃおもろいな(笑)。みんなエネルギ―有り余ってるな。

 

私:好きっていう気持ちをどうしていいかわからないくらい好きなんやろうね。

 

K:そして、しりとり(笑)

 

私:でも、そういう人好きやわ。あ、みりお君の足、1人だけ変(笑)。みんな膝閉じてリズム取ってるのに、みりお君だけ、膝パッカパッカって開いてる(笑)

 

K:・・・(巻き戻す)・・・・・・、ほんとや!(笑)

 

私:こういうことがあると、ちょっと好きになってくるわ(笑)

 

K:そうやね。

 

私:どこかに笑いがほしいよね。本番じゃなくていいんやけど(笑)

 

K:気障はちょっと無理かな。

 

私:みりお君、べつに気障じゃないけどね。

 

K:まあね。

 

私:プライベートも気障な人は無理やよね。

 

K:無理やわ。

 

私:でも、遠くから見てる分には面白いよね。江戸では、気障は愛すべきキャラって位置づけやったみたい。まあ、私の江戸の知識の90%以上は杉浦日向子なわけやけど・・・。

 

K:へー。

 

私:粋は神で、大多数の人が野暮。

 

K:私はどれかな?

 

私:野暮に決まってるやろ(笑)。大多数は野暮。それでいいの。ねえ、私と付き合った頃、K、モテ期やったやん?

 

K:そうかな?

 

私:綺麗で優しい人といい感じになったけど、話が面白くないっていう理由で無理やってなったって言ってたよね?

 

K:そうやった。笑いがないと無理やわ。あと、2人とも自分から話題を出すのが苦手なタイプやったから、すぐシーンとしちゃって。

 

私:宝塚もどうしても面白い人を好きになっちゃうよね。

 

K:どうしてもね。

 

私:面白い必要なんてないんやけどね。他のファンの人たちってどんな感じなんかな?舞台以外のところ、けっこう重要な気がするけど。

 

K:どうなんやろうね。逆に、はしゃいでる人が苦手ってっていう人もいるやろうし。

 

私:なるほど!確かにね。

 

K:無駄話嫌う人もいるよね。

 

私:私らは無駄なとこばっかり好きになるよね(笑)

 

K:「えぇ!?」っていうの何回でも観れるし(笑)

 

私:レベルが低いことは間違いないね(笑)

 

K:うん。でももう楽しいからそれでいいわ。ね、いよいよ明日ライブビュー。

 

私:楽しみ♪今日は早く寝ないとね。

 

K:では、寝ましょう。

 

 


〈12月24日(月)〉


(満を持して、宙組ライブビューへ)

 

 

私:やー、楽しみね。

 

K:期待高まるね。ねえ、隣の年配のご婦人方、ファン歴長そう。越路吹雪って言ってる。それでいて、真風さんのことめっちゃ好きそう。

 

私:それってすごいことやよね。常に現役。あ!『宝塚スペシャル』でなんで『ろくでなし』歌うんかなー?って思ってたけど、そういうことかぁ。越路吹雪と言えばシャンソンって思ってたけど、宝塚出身やったね。問題児やったとかエピソード聞くよね。そういえば。

 


(『白鷺の城』終了)

 


K:みんな格好良かった!

 

私:うん!あっという間やったね。星風まどかちゃんも良かったね。妖艶なところも良かったし、最後ニコニコではけていったところも良かったね。

 

K:松本先生、めっちゃ出てた(笑)

 

私:うん、こんなに出るとは思ってもみなかったわ。

 

K:でも、松本先生好きやろ?(笑)

 

私:好き!キャラ仕上がりすぎなところがたまらなく好き。友近が物真似しそうじゃない?

 

K:「お待ち」って言ってたね。「お待ち」

 

私:録音で(笑)

 

K:「お待ち」(笑)

 

私:真似したいだけやん(笑)。ねえ、松本先生も自分のこと「あたし」って言うやん?宝塚の「あたし」率の高さってなんなん?

 

K:けっこう言ってる人いるよね。

 

私:娘役で言ってる人いなくない?男役の人が言うよね。私の中では、「わたし」と「あたい」の間に「あたし」が位置するイメージやったんやけど。もちろん、「あたし」と「あたい」の間には越えられないくらいの壁があるけど。「あたし」って女寄りのイメージやったから。

 

K:うん、なんかわかる。

 

私:先月の月組ライブビューの最後のトークの時に、たまきちが「あたし」って言ったとき、ものすごい衝撃やったもん。でも、そのあと宝塚のトーク番組観ると、ちょいちょい聞く感じなんやよね。

 

K:娘役との差別化を図ろうとしてるのかな?

 

私:いやいや「わたし」って性別年齢関係なくない?「あたし」ってお芝居とか歌とかではまあ聞くよね。そのせいかな?あと、芸事やってる人とか、下町の人は、男でも「あたし」っていうイメージない?

 

K:ある。

 

私:そして恐ろしいんやけど、私、「あたし」に違和感がなくなってきてて、あれ?私って「あたし」って言ったりもしてたっけ?よくわからないってなってきてしまってるんやけど、私、今までずっと「わたし」って言ってたよね?「あたし」って言ったことないよね?

 

K:たぶん・・・、言ったことないと思う。

 

私:こわいわー。たまきちが「あたし」って言ったときに衝撃を受けた感覚を忘れないようにしないと。感覚が狂ってくる。たまきちの「あたし」を聞いたときに「あたし」っていう人周りにいないし、確実に「あたし」って言ってた記憶がある人は西川峰子しかいないって思った記憶を忘れないようにするわ。好みがちょっと癖のある人が好きになるとかそういうのは感覚変わっても個人の問題やからいいけど、一人称が変わるって大事やよ。社会生活に関わってくる!

 

K:笑

 

私:私が「あたし」って言ってたら指摘してね。ほんとに!

 

 

(『異人たちのルネサンス』終了)

 

〈はま寿司にて〉

 


K:キキちゃん、めっちゃ格好良かったね。

 

私:でも私、途中睡魔に襲われてヤバかった。石壁(?)をバックに、話してるところ。もう話だけ聞こうと思って目を閉じて。ウエクミ先生も観劇中に寝ちゃいがちっていってたなー、ウエクミ先生―、でも寝たくないわーって思ってたら、星風まどかちゃんが登場したら、目がパチってなって、そこからはずっと大丈夫やった。

 

K:星風まどかちゃんも良かったね。

 

私:うん、なんかお花様みたい。品があるし。そしてさあ、退団式で真風さんが翔くんに話しかけてるとき、色気すごかったんやけど。

 

K:真風さん優しい感じやよね。やー、ほんと良かったわ。そして、愛ちゃん(涙)。

 

私:「宙組さいこー!」って言ってたね(涙)。ねえ、ライブビューって必ず千秋楽やん?毎回こんな切ない思いしんなんの?

 

K:ちょっと大変やね。

 

私:あ!どうしても言っておきたいことあるわ。なんか、籠で飼われてる小鳥がかわいそうっていう発想、やめてほしいわ!小っちゃすぎる籠は確かにかわいそうって思うけど、飼い鳥は急に自然に放たれたら高確率で死んじゃうから。それ虐待だから!逃げたとかいうのも、逃げたんじゃなくて、不注意で危険な外に出してしまった飼い主の責任だから。そんなに自然がいいって思うなら、お前が一生野宿しろ!って思う。

 

K:私に怒らないでよ。

 

私:笑。ごめん。鳥を飼ってる者として熱くなってしまったわ。

 

K:宝塚の話するの楽しいね。

 

私:うん。でも、あーだこーだあーだこーだ言われるジェンヌさんたち、本当に大変やね。

 

K:ほんとうそうやね。

 

私:こんなに語り倒して言うのもアレやけど、ほんとうに私たちのことは気にしないでほしいわ。気にする必要ないですよ。お気になさらずーって言いたい。

 

私:いやいやほんとに。私たちが喋ってることなんて壁打ちと同じやからね。

 

K:そうやねー。そしてまあ、私たちはくだらないことしか喋ってないしね(笑)

 

私:ほかのファンのみなさんの素晴らしい考察とは全く違うよね(笑)なんなん私たち(笑)

 

K:でも楽しいね。

 

私:うん!

 

 

 

〈帰宅後、それぞれの部屋にて電話〉

 


私:いやー、2泊3日ありがとう。

 

K:こちらこそ。帰ってから、真風さんと愛ちゃんの『キャトルdeトーク』レンタルしてしまったわ。

 

私:すごいねあなた!(笑)あれだけ宝塚三昧でまだ・・・。どうしたん?

 

K:愛ちゃんのこと考えたら、居ても立っても居られなくなって。

 

私:あー、わかる。私は翔くんのこと考えて涙ぐんでたわ。

 

K:翔くん?なんでまた?

 

私:いつも死んでもいい!って思うくらい真剣に取り組んできたって言ってたやん?そんなに好きな世界を去らなきゃいけないって、切なすぎるやろ。紫苑ゆうが宝塚に戻る前も、ときどき紫苑ゆうのこと思って何とも言えない気持ちになったりしたもん。大好きな世界にずっといられないってつらいよ。

 

K:専科の道もあったと思うけど。

 

私:いろいろ事情があるんやろうけどね・・・。って、昨日知ったばっかりの翔くんなわけやけど(笑)『トリプルアニバーサリー』の司会も良かったね。昨日見といたから、舞台で翔くんのことわかってよかったわ。いい役やったね。

 

K:うん、見せ場の踊りもよかったね。

 

私:話は尽きませんが・・・。

 

K:恐ろしいことに(笑)

 

私:『腐女子のつづ井さん』の中で、オタクになると作品とかのことばっかり考えて、オタクになる以前の記憶がなくなるっていう説あったけど、ちょっとわからん?私たち今までどんな話してたっけ?ってならん?

 

K:ちょっとわかる気するかも・・・。

 

私:前は、何それ?そんなことある?って思ってたけど・・・。こわいわー、宝塚、ほんといろいろこわいわー。

 


・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

えー、こんなとりとめのない会話をお読みくださって、ありがとうございました!もし、①~⑤までお読みくださった方がいらっしゃいましたら、なんか謝りたいくらいの気持ちです(笑)。本当にありがとうございました!!

 

 

私と彼女は、どちらかといえばけっこう自己肯定感の強い方の人間で、付き合って数年は、お互いの成熟レベルが同じであるということに注目していたのですが、あるとき、未熟レベルも同じなのではないかと思いはじめました。

 

ショーンKの経歴詐称が発覚し、ショーンKの昔のあだ名が「ホラッチョ川上」だと知った私たちが、2夜連続「ホラッチョ」の話で盛り上がったときに、未熟度合いも合っているのではないかという予想が確信に変わりました。

 

こんな馬鹿な話に付き合ってくれる人を見つけるのは、至難の業なのかもしれません。感謝の気持ちを忘れずに、彼女を大切にしていきたいと思います。

 

彼女の名誉のために申し添えさせていただくと、彼女は働きながら大学院に通って研究をしていたりする非常にしっかりした人です。

 

一方、私の方はといえば、彼女に「文鳥と一緒やね(本人は忙しそうにしているけど、のんびり過ごしている)」と言われてしまうような生活を送っています(汗)

 


これが今年最後のブログなのかと思うと、こんなはずではなかったのだが・・・という思いにもなりますが、このブログのタイトル通り、本当に『「私」は、ただ「反応」しているだけ。』なのです。

 

今は、宝塚に反応しまくっていますが、ブログをはじめた当初は、こんなに宝塚のことを書くことになるとは思いませんでした(他の皆さまと違ってレベルがアレですが・・・)。これから一体どんなことに反応していくのかは私にもわかりませんが、来年もまたお付き合いくださるととても嬉しいです。

 

では、皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

宝塚初心者のとりとめない会話④ ~くだらない編 ~

 

 

 〈12月22日(土)私の部屋にて〉

 

 

K:ねえ、『オーシャンズ11』観て。

 

私:えーなんで?

 

K:今度、宙組でやるし。紅さん、めっちゃ格好良かったよ。

 

私:スカステの録画、観んなんのいっぱいあるよ。

 

K:美弥るりか、出るよ。

 

私:観る!・・・(観はじめる)・・・・・・・・・。ねえ、みやるりいつ出てくるん?っていうか、感想の80%が応援の気持ちってなんなん?(笑)ってなってるんやけど。そしてこれ、ホントはもっとハラハラさせる話なんじゃないかっていうのは、映画を観たことない私でも想像つくんやけど。

 

K:そう、映画はドキドキハラハラさせられっぱなし。

 

私:これ何かって言うと歌ったり踊ったりして、そして見せ場をみんなに与えたりするから、話がなんかゆっくりと進んでいくよね。

 

K:あ、みやるり出てくるよ。

 

私:・・・・・・、すっごい変な役なんやけど・・・。

 

K:うん(笑)

 

私:笑。みんな、いろいろ頑張ってるんやねぇ。

 

K:真風さんも、なんか見てられないわ(笑)。がんばれ!ってなるね。

 

私:うん。がんばれ!っていう気持ちすごいね(笑)宝塚に接してるとけっこうあるこの優しい気持ちはなんなん。

 

K:「すごろく」のときの真風さんの昔の動画ヤバかったけど、みんな可愛いって言ってたしね。ニコ動のコメントも。

 

私:我が子を見る目やん(笑)でもさあ、私、たまきちが「さっぱりさっぱり」とか全然知らんアニメの話してるときとか、孫の話を聞くように楽しいわ(笑)

 

K:みやるりは、「ぽこにゃん」って言ってたね。

 

私:たまきちは知らないって(笑)

 

K:誰からも知らないって言われるって言ってたね。たまきちが「るりさん、よくぽこにゃんって言うよね」って言ってたのなんか好き。

 

私:笑。宝塚って、たまに何故こんなに昔の歌を取り上げるの?私たちに気を使ってくれてるの?確かに世代だけど、私たちからしても古い感じするよ、とか思うけど、知らない曲でも話題でも、本人たちがのびのびしててもらえたら、それで満足やわ。

 

K:ねえ。紅さん、めちゃくちゃ格好いいね。引き込まれるわ。

 

私:うん!はじめて観たけど、いいね!紅さん、カフェブレイクのトークで既に大好きだったから、それなりにできてればOKって思ってたけど。いいね。

 

K:紅さんいい人やよね。「好きなことさせてもらって、努力するのは当たり前」って、大阪のおばちゃんみたいになってたよ(笑)

 

私:紅さんのことみんな好きやろうね。紅さんのこと嫌いな人がいたら、どう考えてもその人の方の問題やわ。

 

K:笑。悪役やけど、もう紅さんと付き合ってればいいよって感想になるね。

 

私:うん。私、わりと主役に感情移入しちゃう深みのない人間だから、あんまり悪役を好きになるってないけど、好きになっちゃうね(笑)。歌もいいよね!

 

K:うん。

 

私:この前、森山良子が『題名のない音楽会』で歌ってるの聴いたんやけど。私、それまで「ざわわ」しか知らなくて。森山良子が長年声楽のレッスンに通ってるのは知ってたんやけど、ちゃんと聴いたことなくて。歌い上げててすごかった!

 

K:「ざわわ」を歌い上げてたん?

 

私:そんなわけないやん(笑)。「ざわわ」歌い上げてどうするん?『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』とか、ジャズとか、すごかった!で、さすが芸能界長いから、プラスアルファで、エンターテインメント性があって、本当に良かった。1人なのに何回もスタオベしたわ。紅さんの歌、エンターテインメント性あるよね。楽しませてくれるっていうか。この役がハマってるのかな?

 

(終始、紅さんを絶賛して観終わる。)

 

 

 

K:もう寝たいけど、キキちゃんとカレーくんの『キャトルdeトーク』観て。

 

私:観たい!・・・・・(観る)・・・・、うーーーーーん・・・、なんかキキちゃん固いね。よそ行きの顔してる。「すごろく」の時と全然ちがうね。

 

K:そうなん。キキちゃん・・・・。

 

私:花組公演のときのトークあるよ。

 

K:観たい!・・・・・(観る)・・・・、やっぱり真面目な顔してるね・・・。

 

私:別に問題ないんやけどね(笑)。明後日の宙組ライブビュー公演のトークもあるよ。

 

K:観たい!・・・・・(観る)・・・・・、キキちゃん、リラックスしてる♪そして、悪い顔してる(笑)

 

私:うん(笑)。「すごろく」のメンバー6人中3人揃ってるしね。やっぱり仲いいんやね。

 

K:愛ちゃんにずっといてほしいね・・・(涙)

 

私:うん(涙)。みんないい感じやね。

 

K:盛り上がりすぎて、たまにみんな同時にしゃべりはじめるね(笑)

 

私:なんか、花火みたい。

 

K?

 

私:手で持ってする花火。花火が終わりそうになる前に、次の人に火をわけてあげたりするやん?だいたいいい感じで1人1人話題が移っていくけど、たまに我も我もって、みんな一斉に花火がパチパチしちゃうって感じ。で、星風まどかちゃんは、線香花火(笑)

 

K:笑。みんな、見守るしかないよね。

 

私:火、もらおうとしたら消えちゃうから。

 

K:あったかい空気になるよね。

 

私:大劇場でしゃべってた時も、線香花火やったね(笑)

 

K:お客さんみんなで、見守ってたね(笑)

 

私:宙組、いい感じやね。

 

K:うん!じゃ、寝ましょう・・・。

 

 

 

〈12月23日(日)私の部屋にて〉

 


私:何観る?『ハンナのお花屋さん』あるよ。キキちゃん出てるよ。

 

K:観たい!

 

私:私はもう観てるから、文鳥の世話してるね。

 

K:どうだった?

 

私:夜中に観て、最後眠い中無理矢理みたからよくわからない。長い・・・ってなってた。

 

K:ダメやん。

 

私:あ、キキちゃん、最初なかなか出てこないよ。

 

K:えーーーーー。

 

私:みりおくんファンには、ものすごく楽しい作品やと思うけど。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

K:あ、キキちゃん出てきた。・・・・・・・・・、展開がすごいな(笑)

 

私:「チャーン」って音鳴ったね(笑)。プロフェッショナルみたい。「ポーン」って。ねえ、『アメトーク』のプロフェッショナル芸人面白かったよね。

 

K:うん。・・・・・・・、ねえ、キキちゃん、出てこない・・・。

 

私:また出るよ。そして、見せ場ちゃんとあるよ。

 

K:楽しみ♪

 

 

(キキちゃん熱演後)

 

 

私:どうやった?

 

K:ちょっと泣いたわ。

 

私:それはよかった。けっこう泣いたっていう人いるみたいよ。私はよくわからなかったけど。

 

K:宝塚の感想、本当に人それぞれやよね。

 

私:そうそう、本当に真逆くらい違ったりするよね。

 

K:歌も、下手っていう人と、上手いっていう人、どっちもいたり。

 

私:たまきちのトートも、あんなのトートじゃないって意見もあれば、はじめてトートがわかったって人もいて。同じもの観てそんなに評価が分かれるって、宝塚以外である?

 

K:よくわかんないけど、あんまり見ないよね。

 

私:宝塚のブログ書いてる人って、これはあくまで個人の感想ですって念押ししてる人多いな、そんなこといちいち書かなくても大丈夫じゃない?って思ってたけど、これだけ意見が割れると納得するよね(笑)

 

K:でも、けっこうみんな自信もってるよね、自分の意見に。

 

私:そう!私、『金色の砂漠』は真面目に受け止めたけど、B級ドラマを楽しむ感じっていう人もいたし、本当に全然違う。自分と同じ感想を持つ人をまだ見つけられないって書いてる人がいて笑ったわ。私はかろうじて1人似てる意見の人見つけた。

 

K:少ないな(笑)

 

私:なんかみんなそれぞれの「説」がすごい(笑)。何度も通ってわかったって書いてるけど、そう考えるに至った経緯は書いてない人とか。それって、教会に何度も通ってたらお告げがあったみたいな感じじゃない?

 

K:笑。

 

私:あと、ウエクミ先生はあえてミスリードさせているとかいう意見もあって。
本当に?本当に?ねえねえねえねえ?って訊きたい気持ち(笑)

 

K:ねえねえ攻撃(笑)

 

私:K、これ嫌いやよね。

 

K:うっとうしいよ。いや(笑)

 

私:あとさあ、つまらないっていう意見は、面白いっていう人にはわかる魅力に気づけてないだけって可能性もあるしね。

 

K:でも、本当につまらない可能性もあるしね(笑)

 

私:そうそう(笑)

 

K:宝塚、おもしろいね。

 

私:人それぞれ観るポイントが違いすぎるのかもね。私、広末涼子に似てるって言われたこと何回かあるけど、共通点、まったく思いつかないし、Kも似てるって思ったことないって言ってたよね?

 

K:1回も思ったことない。全然わからない。

 

私:でも、Kの妹さんは似てるって言ってたんだよね?

 

K:言ってた。

 

私:だから、同じものを見てても、人によって注目ポイントが違うから、見え方が全然違ってしまうのかもね。チャングムの人に似てるって言われたときは、理由わかったよ。輪郭っていうかおでこやなって。

 

K:でこ(笑)

 

私:私のおでこ初めて見たとき、爆笑してたよね(怒)

 

K:いやいや、いいおでこやなって(笑)

 

私:今はもう鬱陶しいからおでこ出してるけど、当時は前髪で隠してて、お風呂に入った後もちゃんと前髪作って。けなげ・・・。

 

K:何気なくかき上げたら、「広い!」ってなったよね(笑)。お父さん譲り。

 

私:そう。おばあちゃんの代から受け継ぐ遺伝。なんかね、昔の歌舞伎役者みたいな感じ。たまに全身鏡に映った時に、おばあちゃんを感じるときあるわ(笑)おじいちゃんは、すっごい美少年やったのに・・・。弟は母親似で小顔。

 

K:ジェンヌさん、小顔な人多いよね。

 

私:キキちゃんとか等身すごいよね。

 

K:引きで見たとき、すごく映える。

 

私:うちの弟はオーラとかないから、写真に写った時、1人だけ遠くにいるみたいやった。壁に吸い込まれそうな(笑)。2人でゲラゲラ笑ったわ。

 

K:かわいそうに。

 

私:私の写真見て一緒に笑ったこともあったし、お互いさま。

 

K:ハンナのお花屋さん、長いな。

 

私:パソコンでのやりとりがもう1回あったと思うから、あと少しだと思う。バレリーナ役の子のファッション可愛い。

 

K:・・・・・・・・・、ダンスはじまった。マリメッコ柄。

 

私:キキちゃんとみりおくん、上下ともマリメッコ。マリメッコすぎるやろ(笑)

 

K:ショッピングモールで、上下柄のちびっこいたね。

 

私:ギョッとしたよね(笑)

 

K:宝塚、突っ込みどころあるよね。

 

私:そこもいいところ(笑)。キキちゃんとハンナも突っ込みどころすごいよ。

 

K:次何観る?

 

私:宙組のイベントは?『トリプルアニバーサリー』っていうやつ。キキちゃん出ててるよ。愛ちゃんも。

 

K:いいね!

 

 

くだらない編もつづきます・・・。

 

 

 

宝塚初心者のとりとめない会話③ ~続・歌について~

 



12月22日(土)私の部屋にて



私:タカラジェンヌって、歌・踊り・お芝居の他にも、メイクの研究とか自己プロデュースとかもしなきゃならなくて本当に大変やよね。その中で、どのくらい歌に時間割けるのかな?って思ってて。

K:人それぞれ?

私:まあね(笑)どれをとっても大変そうだしね。バランス良くって難しそうなんだけど、歌っていうか、音楽を学ぶ比重がちょっと多くてもいいかなって思ってて。それは私が音楽に1番関わってるからそういう風に思っちゃうのかなってのはあるんだけど。

K:踊りはちょっとやったことあったっけ?お芝居は?

私:やったって言えるレベルでは全くないよ。今見てたばっかりの先生の振り、次の瞬間もうわかんなくなるから・・・。フィギュアスケート(って呼べるレベルでは全くなくて、サークルを描く程度)を数シーズンだけやったときの流れでバレエ教室に通ってたってだけ。

K:手を褒められたやつね(笑)

私:そう。バレエは足の芸術って意識が全くないままはじめちゃって、だんだんと私は手をひらひらさせたいだけなんだって気づいたやつ(笑)お芝居は全く経験なし。

K:やってみなよ(ニヤニヤ)

私:いや(笑)。やりたいと思ったことないわ。なぜか。それで、まあ偏った見方なんだとは思うけど、私が歌を押す理由は、芸術系、絵とかダンスとか、いろいろな種類がある中で、音楽って1番はったりがきかないんじゃないかって思ってて。

K:?

私:絵の世界とか、けっこうはったりなんじゃない?って思ってて。特に現代美術。感性とか言われちゃうともう・・・。

K:怒ってた時あったね(笑)

私:そう、あいつ!(怒)イギリスからきたゲイのアーティスト。日本で作品作るから日本のLGBTの人に協力してほしいとかってことで、話聞くだけ聞いたけど、人のプライバシーとか人生とかに配慮がなくて自分のことしか結局考えてないんだなって人で。作品も本当に駄作っていうか、浅いっていうか、薄っぺらいていうか、それでいて面白くもないっていうか。

K:怒ってる(笑)

私:それで現代アートについて考えてた時期があったけど、音楽より美術に触れる機会って少ないから、絵とかアートの価値をちゃんと理解できる人って少ないよね。音楽だってそうかもしれないけど、少なくともはったりはきかないよね。だって下手じゃんって思われて終わりっていう。絵とかだったら、そこらへんの子どもの絵ですら芸術を感じちゃったりして。一般の子どもの歌で芸術感じちゃうことなくない?

K:そうだね。

私:ちょっと話それちゃったけど。で、踊りはさあ、音楽なしで踊ることってないよね?それこそ究極に難しそうだけど。音楽の力で多少下手でも簡単な振り付けでも成立するし、場が一応持つよね。歌は簡単な音程ばっかってわけにいかないし。歌は音楽の主役だし。

K:うん。でも踊りも大変そうやけどね。

私:結局全部がんばらないとなんだけど(笑)カフェブレイクで宇月(颯)さんが、少しでもよろけたりしないように毎回緊張感もってやってるって言ってた。宝塚の人って本当に大変そう!私、ミュージカルの人って歌も踊りもできるって思ってたけど、主に歌だけの人いるよね。歌も踊りもって本当にすごい。

K:ね。

私:お芝居はさあ、発声とか、セリフ回しとか、音楽の要素が含まれてるよね。

K:そしたら踊りはリズム感関係あるよね。

私:音楽を感じる力も。音楽教育大切じゃない?

K:説得(笑)

私:音楽の難しいところは、音が目に見えないってことだと思う。音程が外れてるとか、リズムがとれないっていうのは、まだミスを認識しやすい。でも音程とリズムはまず基本で、そこから先が勝負なんだけど、理想の歌がちゃんとイメージできてるのかなって。

K:でも、音程取れてない人たまにいるよね。

私:理想の音程がわかってるけど外しちゃった場合は技術の問題だから努力の方向が見えてるけど、本当にたま~に理想の音程イメージできてるのかな?っていう人いるときあるよね。どうした!?っていう人。

 

K:N(=私)も大変なことになったことあるやん(笑)

 

私:カラオケでね(笑)。一応絶対音感あるせいだと思うけど、原曲と違うキーで大変なことになったね。『薔薇は美しく散る』。移調は苦手・・・。原曲と違うキーだと五里霧中って感じになることあるんやよね。危険。あるあるの歌の人、誰だっけ?

 

K:RG。

 

私:そう!RGも原曲キーじゃないと気持ち悪いからって無理矢理でも原曲キーで歌うって。

 

K:へー。

 

私:私の歌でみんな爆笑してたよね(笑)。絶対音感は便利なこともいっぱいあるけど、邪魔なこともけっこうあって。三味線の時も困ったわ。いつもドレミで練習してきたのに、本番だけ歌い手さんに合わせてレミファになるとか。でもまあ、相対音感は努力次第なわけだけど。

 

K:努力しなよ。

 

私:はい・・・。で、話戻すけど、私、楽器の音はドレミで聴こえるけど、歌は自分の中の音階に照らし合わせる感じで。

 

K:へー。

 

私:音程とれてない人の歌が本当に認識しずらい。1音だけ外してるんだったら、それまでのデータから正解の音が予想できるけど、微妙な音程の連続は相対音感力が低いからか混乱しちゃう。

 

K:音がとれるようになるにはどうすればいいの?

 

私:まず、自分の出した音を聴けてないんじゃないかなって思う。テレビで音痴を治す企画があったのを見たときに、ボイトレの先生が、バケツをかぶると自分の声が聴きやすくなるってやってた。

 

K:笑。

 

私:聴くって、大切。聴いて判断する力。

 

K:音楽学校っていうくらいだから、音楽はしっかりやってると思うけど。

 

私:「質」のレベルまで深くやってるのかなーとかちょっと気になる。

 

K:?

 

私:ピアノで言うと、バイエル・ブルグミュラー・ソンナチネ・ソナタって、ざっくりレベル分けされてるけど、正直、演奏聴いてみないとその人のレベルなんて判断しようがないんやよね。音色・各声部のバランス・構成、それができてないソナタとそれができてるバイエルだったら、できてるバイエルの方が上手いと言えると思うし。

 

K:なるほど。

 

私:質ってものすごく大切。特に音色。けっこう上の方の人でも、音程OK、リズムOK、声量OK。でも、なんか変っていう人いるけど、音色を作るってところが足りてないっていうか、そもそも意識がないっていうか、理想がズレてるのか。

 

K:どうしたらいいでしょうか?先生(笑)

 

私:馬鹿にして(笑)。良い音とはどんなものかっていう理想が曖昧なのかな?格好良いってこと関しては、上級生になればなるほど比例して格好良くない?娘役だったら所作とかが板に付いてるっていうか。だからわりと誰をお手本にしても大丈夫な感じかなって思うけど、歌は歌唱法自体それぞれな感じで難しいっていうか。


K:歌唱力にバラつきあるよね。

 

私:良い音を聴く・知る→理想をイメージする→身体に指示を出す→出てきた自分の声を聴く→自分の歌を理想のイメージと比べてどうか分析する→それを踏まえて身体に指示を出す→聴く、っていう循環が理想だと思うけど、まずは、良い音とはどういうものか、何を理想とするのかっていう問いがないとダメだと思うし、それを判断する耳がいるよね。

 

K:はい、先生(笑)

 

私:あとは、

 

K:まだあるの?(怖)

 

私:あと少し。

 

K:はい。

 

私:宝塚の歌ってそもそも、男役は低すぎるキー、娘役は高すぎるキーで歌ってて、こんな過酷な条件で歌やっている人たち他にいないんじゃない?って思って。

 

K:ベストな音域じゃないよね。

 

私:そう。歌の人って自分自身が楽器だから、生まれ持ってのベスト音域があるだろうに。同じ音程でも、娘役っぽくも男役っぽくも歌えると思うから、あんまりにも響きがないとか、キンキンしちゃう音域で歌わせなきゃいいのになって思っちゃう。差を見せるってことなんだろうけど、音色が破壊されちゃ元も子もないと思うんだけど。

 

K:確かに。

 

私:そして、歌はテクニックじゃないっていう考え方はもちろん理解できるんだけど、そうはいっても、表現力=技術+表出だから、表現力の中にテクニックの要素が含まれてるんだよね。だから、誤魔化して歌わずに、テクニックは習得してほしいなって。希望。

 

K:羽生結弦が、「芸術は、絶対的な技術に基づいたものである」って言ってた。いい言葉だと思ってる。

 

私:そう、厳しいよね・・・。技術はないけど表出がすごいって言う例は見たことがあって。それは、小澤征爾がオケの練習で、団員の人たちにどんな風に演奏してほしいか伝えるときに、カッスカスの声で歌うんだけど、しかも声量は全くなくて。でも曲がしっかり表現されててすごく伝わってくる、っていう。でも・・・、

 

K:それを大劇場で歌ったら変。

 

私:だから小澤征爾、指揮してるんだしね(笑)。それはまあ、極端な例えだけどね。私、スケートが滑れたらとか、三味線できたらとかやってみたけど、やっぱり小さい頃からずっとやってるピアノが1番なんだよね。自分では下手だ下手だと思ってやってるけど、自分比では1番テクニックあるから、結局表現欲求を満たしてくれるのはピアノ。踊ってるつもり、歌ってるつもり、飛んでるつもり、なんでも「つもり」でなんとかしてる。あと、気持ち悪いくらいエンドレスで『BADDY』弾いてる(笑)。

 

K:怖い(笑)。ハープ買おうとしてたこともあったよね?

 

私:そう。いろいろ夢がふくらんじゃって(笑)。もちろん小さいハープなんだけど、重かったらつらいなと思って、お米5キロ膝に乗せてみたりして。で、つらくて断念したりして(笑)。あと、アコーディオンとかもね・・・。ピアノって姿勢が自然で、呼吸も楽で、そういうところもいいんだよね。

 

K:ピアノを真面目にやんなさい。

 

私:はい(笑)。でも、今からはじめたとしても、あと数十年生きるなら、挑戦する価値は十分あると思ってるけど。まあ、宝塚も観るようになって時間ないけどね。

 

K:ないね(笑)

 

私:スカステね、最初は再放送ばっかりって思ったけど、全部新しかったら社会生活できないよねって思って(笑)

 

K:廃人になるね(笑)

 

私:幸せな廃人(笑)

 

K:ねえ。歌についての話、キキちゃんに手紙で教えてあげてや。

 

私:絶対嫌やし!(笑)。素人の意見わざわざ届けたくないわ、キキちゃんだって困るよ、恥ずかしい・・・。

 

 

つづく・・・