シンプル系の流行に乗れずに苦労する。
リフォーム中につき、1日の大半をインテリアのことを考えたり、検索したりに費やしている。
そして、考えに考え、調べに調べた結果、私の望むものはどうやら手に入らなさそうだということがわかったりする・・・。
フォーカルポイントにフロアスタンドをシンメトリーに飾りたかったけれど、私が欲しかったのは、傘がないタイプで、できればアッパーで、アンティークテイストのもの。
ほとんどが、傘があるし、アッパータイプは特徴のないシンプルなデザインが主流だし、アンティーク系になった途端いっきにシャンデリアやキャンドルになってしまう。
たまにいいなと思うデザインがあっても本物のアンティークで、5万とか10万とかして、とてもじゃないけど2本は買えないし、そもそも同じものが2本売っていない。
仕方がないので、今はリーススタンドにスワッグ(吊るす花束?)を飾ろうかと考えはじめているけど、これまた選べる種類がかなり少ない。でも、フロアランプよりは希望がありそうだ。
インテリア選びをしながらずっと感じてはいたけど、照明専門店に行ったときに、はっきりと世の中の流行りは、「シンプル」「モダン」「北欧」であることを思い知った。
1万点から選べるというのに、私が気に入るものが1つもなく、そもそも方向性が違いすぎて、ネットで探すしかないと思った。
1度はアンティークショップには行ってみようかとも思うけど、どうもシャビー感の強いお店が多そうな感じ。
世の中の主流に乗れないということは、とても不便なこと。
私はもともと主流に乗れないタイプではあるけれど、メジャーが嫌いということでは全くない。
フィギュアスケートを好きになった当初(伊藤みどり時代)は、こんなにもメディアで取り上げてもらえる日が来るだなんて思いもしなかった。
BSで、佐野稔が選手の分析などを語る番組を観たときに、なんて楽しいんだろう!野球好きの人なんかは毎日こんなに楽しいのかと思ったものだった。
自分の趣味がメジャーなのに越したことはない。
シンプル系の人気が絶大すぎて、趣味が合わない人にとっては、不遇の時代。
シンプル系って、そんなに目指すべきものかなぁ???????と言いたくなってしまう。
嫉妬でしょうか・・・。
子どもには物が少ない部屋よりも、ゴチャゴチャした部屋の方が刺激を受けて脳には良いらしいけど、大人もそうなのではないのかな。
シンプル系って、突き詰めていくと、悟りを開く系になっていくような気がしていて。
そして私は、悟りを開いたら終わりだという考えで・・・。
欲望あってこそ生きているのが楽しいのであって・・・。
部屋を引き払ったことのある人ならわかるのではないかと思うけど、一切の荷物を出した後の部屋が狭く感じられるあの感覚。
物がなくなって広いと感じるかと思ったら、こんな狭っ苦しいところに住んでいたのかと驚く不思議。
物があるおかげで、奥行きを感じることができるのだ。
インテリアを完成させるためのポイントがいろいろある。
ソファ&テーブルがあること。
フォーカルポイントがあること。
飾り(置物・花など)があること。
壁が飾られていること(絵・鏡・壁紙の色や模様など)
ランプがあること。
ソファー&テーブル以外は、なくても大丈夫なもの、実用性のないもので、だから、「飾り」なわけなのだけど。
不要なものや気に入らないものは、どんどん処分したらいいと思うけど、「飾り」はいると思うなーーーーーー。
なくても大丈夫だけど、あるとやっぱり違う。
バロック音楽は、装飾音符がたくさんつくけど、装飾音符がなくても違和感なく聴くことができる。
ピアノ用の楽譜だと装飾音符はそれなりについている程度で、楽器の機能にも助けられてそれで充分成り立っているけど、チェンバロバージョンだと、ぎゅうぎゅうに装飾音符が付いている感じで、それがやっぱりとっても良い。
飾ってナンボなのでは?と思う。
シンプル系のブログはよりどりみどりで、いろんな意見がすぐに読めるけど、自分好みのインテリアは名称すらどう検索してよいかわからないということもあって、なかなか有益な情報が見つからなかったけれど、やっと1つ2つ見つけた中に、日本で販売されているランプは、首が細くて小さいものばかりで困るという意見があって、目から鱗だった。
あらためてランプの大きさ形状に注目してみたら、海外のインテリアに使われるランプが大型のものが本当に多いことに驚いた。
飾ることへの気合が違う。
あと、家具を買うことへの気合も全然違うということを、今回の検索につぐ検索で知った。
オーダーして8週間くらいは待たされるらしい。
その間をイケアで凌いだりするらしい。
階級が違うと言ってしまえばそれまでだけど・・・。
今、日本は全体的にやっぱり不景気なのかもしれない。
シンプル系で高級路線は、ものすごくお金がかかりそうだけど、シンプル系を愛する人は、高見えになんて拘ってない人が多そうだし、そもそも物欲に支配されたくないとかそういう感じなのかなと勝手に想像してるけれど。
それって本当に自然に発生した欲求というよりも、社会の流れに適応しようとしている表れなのではないかと思ったりする。
北欧系の高級路線はすごく高そうだけど、低価格でも全然楽しめそうだし、アジアン系は本格派を求めても手が届きそうな感じがする。
一方、クラシック系となると、手に入りやすい価格帯は姫系になってしまうし、かといって本格派になると、とてもじゃないけど手が出ない価格に跳ね上がる。ちょうどいいところがない。
そもそもが分不相応なのかもと思うけど、メジャーな趣味になれば中間価格帯の充実が期待できる。
もっと、メジャーになってほしい。
あと、「柄物良品」とかできてほしい。
切実に、主流派になりたい!